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第30課:て形+おく
2.「ておく」
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【補足1】
「てある」に比べて「ておく」は恩着せがましく感じさせるというか、「わざわざあなたのためにやってあげたよ」というニュアンスを感じさせるみたいで、利用者様の中には「申し訳ないわね」とわびるような言葉がよくかえってきます。自分がやってほしいことだったら「ありがとう」もよく言われます。
ただこちらの都合だと感じられるようなトイレのベル鳴らしなどは利用者様に面倒だと感じさせるようで、特にお礼や詫びの言葉は出ないように思います。私は言われたことがありません。「はい」「わかった」ぐらいで。
ベッド臥床時にナースコールのボタンを「ここにおいとくね。届く?」というと「ありがとう。大丈夫」という言葉がよく帰ってきます(話せる人の場合)。
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【補足2】
有料ホームの朝ごはん、洋食と和食がありました。ジャムの袋は目の前で切ってお渡しすることがよくありました。
「(日によって調子も変わり、お箸で食べづらそうにしていたら)スプーンおいとくから、つかってね」
「ジャムの袋、自分で切る?」
「ジャム、自分でぬる?」
「ぬっておきましょうか」
「ぬっとこか?」
「ジャムの袋、こちらで開けましょうか?」「あけましょうか」と確認するほうがいいのですが、朝は忙しいので「~ておきますね」「パンに塗っとくよ」と有無を言わさずやってしまうこともあります。
無表情の人もいれば、「ありがとう」「お世話様」「悪いわね」という言葉をいただくこともあります。
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イブニングケア(就寝前のケア)で各居室を訪問します。「ておく」が渋滞するほどよく使われます。
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【補足3】
食事の際はお茶やお水などで水分摂取していただきますが、居室へ戻ったあと喉が渇く方もいらっしゃいます。個人持ちの保温保冷ボトルを介護士に渡して「お湯を入れてきてほしい」と要望される方もいらっしゃいます。すぐには対応できないことがほとんどですが、一旦業務が落ち着いたら食堂へいってお湯を入れて、ご依頼のあった居室へ持参します。
「〇〇さん、失礼します。お湯をお持ちしましたよ。ポット、ここに置いときますね」と丁寧に言う場合もあれば、「お湯、ここに置いとくね」と手短に言って、ご本人の様子観察や介助を行ったり、すぐに別の居室へと伺ったり色々です。