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みんなの日本語1「介護編」第7課

授業の導入や会話練習の参考になれば幸いです。

・もらいました
・もう 〇〇に もらいました

場面 手持ち無沙汰になる時間帯でお金の心配

利: おねえさん、ご飯のお金、払えない。
介: あ、心配しないでください。
    もう、お父さん※(から)もらいましたよ。 ※ご主人のこと
     ※もらって
いますから。
利: そうなの?よかった。安心したわ。
介: 今日もご飯食べていってくださいね。
利: そうね。ありがとう。

【補足】午後、レクやおやつの合間は利用者様が談話室や食堂でまったりしているお時間ですが、職員は排泄介助でお部屋にまわっていることが多い時間帯です。
 急に職員がいなくなったり手持ち無沙汰になると不安になるのかあてもなく歩いたり、職員を探して「今日の晩ご飯、お金払えない」と不安げな表情でおっしゃいます。特養や有料ホームだけではなくデイサービスでも昼食代やおやつ代の心配をされている方おられました。
 その都度、上記のように「ご家族からもらってますよ」「~にもらいました」と伝えてあげることで不穏になるのを回避していました。これは毎日使うフレーズと言っていいと思います。
 施設にいることを忘れ、遊びに来ているかのようにお過ごしの場合は「もう準備してますから、食べていってくださいね」といってあたかも食べてから帰るという相手の世界に合わせます。これは夕食前に「帰りたい」といって不安定になってしまう方にも同様です。

お部屋で何か珍しいものを見つけたら「これ、だれにもらったの?」より「これ、どうしたの?」をよく使っていました。お孫さんの場合は「孫にもらった」、お子さんやその配偶者の場合は「娘に買ってもらった」「お嫁さんが買ってくれた」のようなフレーズが多かったです。あくまでも私が直接会話したり見聞きしたりした中での話です。

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