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第48課:介助(使役)
授業の導入や会話練習の参考になれば幸いです。
場面4 介助での使役形
【補足】
食事拒否する人には「娘さんから差し入れです、と言って食べさせてね。だいたいこれで食べてくれるから」と指示が出ることもあります。
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誰かに指示を出すときも、「~させて」を使います。慣れてるスタッフ間ではそのような指示のやりとりはありませんが・・・。
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ほかにも、「〇〇さんはスプーンで食べさせてあげて。今日は右手調子悪いの。」「さきにお茶を飲ませてから、おかず食べさせてね」など、食事介助ではよく耳にします。
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更衣介助もそうです。
介A:あれ?服、前の方汚れてるね。お昼、こぼしたのかな。
Bさん、ちょっと着替えさせてきて。
介B:わかりました。〇〇さん、ちょっとお部屋へ戻りましょうか。
指示を出すスタッフ(この場合はAさん)ができればいいのですが、その場を離れるわけにはいかないときもあり、他の人を呼んで指示を出すことがあります。その場に見守り介護士が複数いればAさんは自分で対応します。
施設によっては洗濯が間に合っていなかったり、職員の人数が足りなくて、服が汚れたまましばらく放置することもあるのかな・・・。尊厳を守りたくても、利用者様全員の安全が第一ですから。
私の勤務先ではどうしても着替えさせなきゃいけない状況で着替える服がない場合は施設からお貸ししていました。おそらくどこでもそうなのかな。
【こういうこともあります】
介A:(小声で)Bさん、ちょっと・・・。〇〇さん、ちょっとニオイが・・・。おそらく・・・。
介B:ん?あ、たしかに・・・。
介A:着替えさせてきて。私、ここから離れられないから。
介B:わかりました。
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「ちょっと臭うよね」「・・・いってきます」といって短いやり取りでお連れすることも。臭うことが問題なのではなく、そのままいると不衛生で、人としての尊厳も守られないので、時間と人がいるときにはすぐに対応します。施設によっては状況が異なるので、ここに書いてある内容がすべてではありません。私の経験話だけなので・・・。
認知症の諸症状があらわれるとご自身は便が漏れていても平気で歩いていたり、ご自分の状態が分かっていなかったりします。
「全身清拭と全部着替えさせて。」と指示が出たり「着替えさせてくる」「シャワーいってくる」と見守り介護士に伝えて自分が介助したり状況によってさまざまです。