みんなの日本語1「介護編」第6課
授業の導入や会話練習の参考になれば幸いです。
テキスト会話のような定型文会話って現場ではどうなってるのかと思いましたが、意外とそのまま文字おこしすればテキストとして使えるぐらいの表現がよく使われていました(時間にゆとりがあるときだけですが・・・)
1.~ませんか。
①誘い ②お勧め
※6課は「①誘い」のみ
2.~ましょう。
①積極的な誘い(相手の意向をきくことが重要でない)
②そうするように呼び掛ける(行動を促す) ③申し出
④誘いに対する返事
3.~ましょうか。 ※6課で紹介します
①誘い ②行動を促す(次の行動のヒント出し) ③申し出
④こちらの都合で動いてもらう
1.ます形 + ませんか
【補足】
「~ませんか」の表現でお誘いするのはご利用者様が「楽しい」と感じるイベントにご案内するとき(職員も一緒に行動)に使うことが多かったです。
その他「今日はお箸を使ってみませんか」「おいしそうですね。まずはお茶から飲んでみませんか」と行動を促したり、お勧め、提案、チャレンジする、快く行動してもらうときにも使っていました。
ただ時間に余裕がなくなってくると職員の心のあらわれが言葉で感じます。「~ましょうか」「~てください」と徐々に職員の思う通りの行動をさせようとする表現へと変わります。時間が少なくなると言葉も手短かになりますので、きつい表現になってしまいます。
お誘いのお声がけでは「いっしょに~てみませんか」「~ませんか」と言いながらお相手の表情の変化が楽しみだったりします。退屈そうな表情から笑顔になったり、こっちまで温かい気持ちになったりします。
お勧めの「~ませんか」ではレクでパンケーキを作る(ホットプレートで)際、「作ってみませんか」「あんこ載せてみませんか」などワクワクしてくるようなイベントです。
同じ「~ませんか」でも例えばなかなかトイレに行ってくれない利用者様がいたとして「そろそろトイレに行きませんか」と促す時の表情は介護職員もワクワクの笑顔ではないですし、利用者様も嫌そうな表情をされるときもしばしばです。
2.ます形 + ましょう
「て形 + ください」を使った指示を柔らかく表現する。
「ごはん終わりましたので、次は、、、歯をみがきましょう」
「はいはい、テレビは終わりです。食堂いきましょう。」
「そろそろおやつの時間だから食堂いきましょう。」
「食堂いきましょう」は介護職員が一緒に行く時でも使いますし、行ってもらうための声掛け(誘導)でも使います。
3.ます形 + ましょうか
【補足】すべては利用者様の安全のために次の動作を促す際に「~ましょうか」を使うこともあります。
「まずお水飲んでからね」「お水飲んでください」など色々な言い方があり、それぞれ使いやすいものを使っていますが・・・。
次の場所へ誘導する際も「そろそろ夕食ですから、食堂にいきましょうか」と使うこともあります。誰かを待っていても、「エレベーターが来たから先にいきましょうか。〇〇さんは後から来ますので」「エレベーター来たから、先にいっちゃいましょうか。〇〇さん、後から来るから大丈夫よ」そんな感じです。
申し出「~ましょうか」は14課のほうで紹介します。
また時間ができたら補足していきます。とりあえず他の課もまだまだたくさんあるので、取り掛かりたいと思います。
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