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第1課:やさしい否定で答える「〇〇じゃ ありません。」

場面3 利用者様の質問にやさしく否定で答える


【補足1】

利用者様は何も話すことがないと寂しい気持ちや不穏になり、よく質問なさいます。親切にしてくれた、という感謝の気持ちの時にも「あなた看護婦さん?」とか体操のアドバイスをしていると「あなたどこの先生?」とか。
 時間がタイトなときには「介護士だよ!」「ちがうよ!」と即否定したり、そのままにしている職員をよく見かけますが、ほんの少しでも余裕があれば優しく否定している人が多いです。何度も同じ質問を繰り返してくることが多いので、時間帯に限らずイライラして態度や言動に出てしまう人もいます。
 笑いながら否定すると場が明るくなり、利用者様も「あら?そうなの?ごめんなさいね。間違えちゃった」と笑って受け入れてくれます。

【実際の会話1】

 「残念~。看護師じゃありません。何に見えます?」「体操の先生?」「ありがとうございます。実は介護士です」というと「そう。なんだっていいわよ」といって去っていきました。何度も同じ質問なので、時間帯によっては「そうだよ」と言ってしまい罪悪感もありましたが、ご本人は忘れていますし、寂しさの解消でもあるのかなと思いました。

【補足2】

「新しい人?」と問われ、「はい。」といって自己紹介を何度もしているうちに、見慣れてくると安心した表情で接してくれるようになります。「名前も顔も初めてだけど、なんだかこの人は優しいと思う。トイレについていってもらおうかしら」そんな感じの変化があるのか、トイレ誘導や介助などの際、何かと協力してもらえ、スムーズに介助を行えたりします。

【実際の会話2】

「そうですよ。先月からここで働いています。」というと「あらそう。がんばってね」「ここではいろんな人がいるから大変よ」など激励の言葉もいただきました。『あなたが一番大変だったりしますが・・・』と思ったり・・・。


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