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介護の日本語を教える前に~コミュニケーション編(座る位置・平行法)~
やりとりをする上で座る位置を意識している場合があります。自然にそうなる場合もありますが、目的にきちんと合っていたりします。
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平行法
自分と相手が平行になるように座る方法です。お互いに同じ方向から一つのものを見たり、同じような視点から物事や景色を見ることができるので、何か同じものを感じようとするときに使われます。また両者の距離が近づきとても話しやすくなります。
実際の場面
実際の場面では「折り紙を一緒に折る」「おしぼりやエプロンを一緒にたたむ」「ソファで一緒にテレビをみる」「ご家族とのオンライン会話時のあいさつや説明」などで使われていました。見本を見せて同じことをやってもらう場合は直角法で座ることもあります。
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個別援助計画に「指の動きを維持できるよう週に3日、お箸やスプーンを拭いてもらう作業をとりいれてまいります」と記載されている利用者様におこなってもらうことが多いです。
実際の会話
~デイサービスにて~
介:あ、天気予報やってるね。午後からどうだろう。
利:晴れマークがいっぱいよ。今日は晴れるね。
介:よかった~。洗濯物干せる。タオルがいっぱいあるからね~。
利:手伝いますよ。
介:ありがとう。声かけるね。
※そのほか、できるだけ楽しそうな番組にしていました。
利1:あら?今日の午後雨だっていってるよ。
介:あ~。雨やだな~。帰りが・・・。
利1:私も帰り、どうしよう。傘がないわ。
利2:私も帰れるかしら。心配だわ。
介:いつもと同じで、お車でお送りしますので大丈夫ですよ。
家の前まで行きますから。
利1:ほんと?それはよかった。
利2:安心したわ。
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【補足】
わかってることとわかってないことがあったり、何度も同じ質問をしてきたりされますが、隣に座っていると安心するようで、落ち着かない行動をとる人には一緒にテレビを見ようと声をかけ、隣に座ったりします。
折り紙を一緒に折ることも・・・。
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こんな日常です。見た目は普通に元気で会話も成立するけど、何度も説明が頭に入らず…そういうこと多いです。
自己紹介とか手順説明は研修なみに何度も発話しますので嫌でも言えるようになるかも。面倒で逃げてると日本語力は上がらない…。
暇になると口論になったり、問題行動につながったりするので、いち早くキャッチしなければなりません。車椅子から立とうとしたり、大声はりあげて介護士や他の利用者様を罵倒したり、もうカオス…。