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勤務最初のお仕事

はじめに

 外国人介護士の日本語研修に携わる日本語教師向けの情報共有です。介護の世界は奥が深く幅広いですが、その中でも日本語研修で必要だと感じたもののみピックアップして共有させていただきます。少しでも活用できる内容がありましたら幸いです。


1.利用者様の名前と顔を覚える

 1)何度も名前を呼び、特徴や話の内容とともに覚える

【補足】利用者様はご自分の名前を呼ばれると嬉しいです。覚えてくれている、気にかけてくれている、大切にされている、と思うから穏やかな表情をされますし、介助に協力的になってくれることもあります。

 2)デイサービスでは送迎(添乗)で使用

 3)指示を受けても誰に対してかわからないと介助できない

2.利用者様の食席を覚える

「〇〇さん、お食事ですよ~」

「みそ汁(お椀)、お熱いですから、気を付けてくださいね」
【補足】配属後、最初の介助は「食事介助」とフロア見守りが多いです。

3.利用者様の部屋番号を覚える

【補足】居室への送迎、介助、誘導など居室への出入りは多いです。利用者様の数が多く、全員を覚えなければならない場合もあります。施設によってはフロアごとの担当がきまっている場合もあります。
 私が勤務した施設はすべて、全員を覚え、その日その日のスタッフで対応していくというものでした。

4.利用者様の要介護度を覚える

【補足】 「自立、一部介助、半介助、全介助」「患側は右・左」「使う福祉用具」などその人に合った介助をすることが求められます。すべて全介助では、できることができなくなってしまうので気を付けなければなりません。しっかりと覚えなければならないのでとても大変です。
 少しでも話したことをメモ(記憶)しておくことで、名前や顔を早く覚えられますので、そうされている職員さんが多いです。

5.職員の名前を覚える

【補足】名前で呼びかけると、気にかけてくれる先輩方も多いです。自分の名前も覚えてもらえやすくなります。

6.業務の説明を受ける

 初日に施設を案内されると思いますので利用者様に笑顔で挨拶をします。
 簡単な自己紹介(利用者様やすれ違う職員に)も練習しておくといいと思います。
 「はじめまして。〇〇です。今日からここで働きます。よろしくおねがいします。」 

 以前教えていた介護福祉士候補者たちが、とある施設見学の際ポケットに手を入れて話をきいていたので即注意しました。聴くマナーは大切です。腕を組んだり、腰に手を当てたりもしないよう、そしてメモをとるよう促してください。

7.その他

 その他、物の場所や業務で必要な書類の保管場所、毎日書くものなど覚えることはたくさんあります。

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