みんなの日本語1「介護編」第14課
授業の導入や会話練習の参考になれば幸いです。
・て形 + ください
・ます形 + ましょうか(申し出)
・いま て形 + ています
場面1 職員に指示を出す、職員から指示を受ける
場面2 利用者様に依頼する
【補足】
利用者様はお客様なので指示ではなく依頼させていただく表現となります。丁寧な順に「~ていただけると助かります」「~てもらえると助かります」「~てもらえますか」「~てください」「~て」「~する!/~しない!」※瞬時の動作依頼は辞書形および禁止形を使うことがあります。いずれも利用者様の安全を優先したことによる声掛けです。
「もらえますか」は「みんにち24課」で「もらいます」が出てくることで混乱するかもしれませんが、依頼の状況で「もらえますか」は使用頻度が高いので慣れておいたほうがいいでしょう。
場面3 ブラインドの人に周りの様子を説明
【補足】ブラインドのかたに様子を感じてもらう際に10課の「~います」「~あります」だけではなく何が進行・継続しているかを伝えることもあります。
「~さんが・・・さんと散歩しています」「~さんがお花をいけています」「~さんたちがテレビを見ています」「~さんが呼んでいますよ。いきましょうか。」などです。きいているかどうかは分からないこともありますが、黙っていると怖いかな、、、と思うようなときはよく伝えていました。ただこれも時間に余裕がないと、難しいこともあります。どんな状況でも食事を出した際の料理説明や位置などは必ず伝えていました。
場面4 先輩スタッフに現状を報告
【補足】有料ホームではその日のシフトで担当フロアが割り当てられます。
配属時にフロアが決まっているところもあります。
勤務していた頃の話ですが、2階から5階までを二人で対応しなければいけない時間帯があり、よくコールがありました。介助の手をいったん止めて電話で状況を説明したり、手があくと他のスタッフに手伝うことがあるか電話したりしていました。利用者様の居室からのコールはピッチに部屋番号がでます。基本的には自分の担当フロアのコールにでる、誰もでなかったら(他のフロア含む)電話に出て状況説明して待っててもらうようお願いしていました。
「どうされましたか」「ちょっとトイレに行きたいの」「わかりました。いま2階でトイレの手伝いをしています。5分後にいくので、待っててもらえますか」そういうと待っててくださいます。誰もコールをとらないと何度も鳴るのでかえって大変になりますし、勝手な行動をされても危険なのでそのようにお伝えすることで落ち着いていただいてます。
ちなみにピッチの呼び出し音、かなりストレスでした。1日中あの音が耳から離れませんでした。
場面5 危険行為・危険な状態を他のスタッフに報告・相談
【補足】「~さん!〇〇さんが紙食べてる!(歩行介助中で手が離せない等)」、「〇〇さんが吐いてる!」「えっ!?わかった!」といってすぐに別の人がかけつけることはあります。ティッシュや小さいものなどをおいておくと異食といって食べ物ではないものを口に入れてしまうことがあり、とても危険です。22課「~さんが車いすから立ってる!」「~さんが〇〇で汚れています」、29課(後悔・残念)の「~てしまう」を使って「転倒してしまいました」など自分(介護職員)が動けない状況の中での応援要請時にピッチや時にはやや大声で伝えることがあります(プライバシーの侵害にあたる内容もあるかもしれませんが、安全を優先しています)。
場面6 利用者様を手伝う時
申し出「~ましょうか」
「~ますね」もよく使う
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