住みやすいグループホームってどんなところ?
こんにちは。こんばんは。kai2003です。
僕があの時に知っておけばよかったかもと思う事をシェアしたいと思います。
そして今見返した僕が初心に戻れるように感じるままに書いています。
良かったら立ち寄っていただいて皆さんの明日の糧になって欲しいと思います
はじめに
グループホームと言うと共同生活で知っている方はシェアハウスという捉え方をされる方もいると思います。
ただ障がい者と言われる方が健常者の代わりに住むという事。そして障がい者グループホーム経営とは大家さんや不動産屋さんとやることは同じですというコンサルタントが多いと思います。
今まで僕自身、訪問鍼灸リハビリ事業で認知症対応型グループホームに関わっているし、不動産ビジネスに少し興味があり、賃貸収益ビジネスにも携わったこともあったので障がい者グループホームという事に抵抗はありませんでした。
その中で起業研修時に勉強した中で不思議に感じたことをシェアしたいと思います。
あなたのいう事本当の話ですか?
研修時に立地場所の不問というのがありました。
当事者さんの困ったことの一つは家族からの独立と社会生活の確立という中で障がい者グループホーム推進の行政は立地については大きく取りざたされてはいませんでした。
ファシリテーターも「当事者さんは心に決めたことについては距離など関係ない。」と話されます。
ちょっと待てよ。自分が住むならと考えてみると「住みやすいのがいいよな。・・・?」と思いました。
「いくら何でも、いや障害を持っている方だからこそ住みやすさは大事でしょ。」そこで僕は大勢の人の前で講師に質問しました。
「なぜ距離は関係ないのでしょうか?障害を持っているからこそ住みやすさは大事なのではないですか?」と。
すると講師は「はっきり言ってそんなことは大事ではないんです。なぜなら彼ら彼女らはその場所、例えば自宅、日中支援事業所などに行くと決めたらどこまでも行きます。それが彼らの当たり前なのです。僕らが考える事はルールに沿って提供する事なのです。」という話が帰ってきました。
およそ10年ぐらいたった今考えると随分と荒い考えだなと思います。
どこに重きを置きたいですか?
今だったらこれを見ている方にこういえます。「住みやすいとは一人一人違うのですべてを網羅する事は無理です。せめて安全安心を整えていきましょう。」でしょうか。
想像してください。家族からの虐待関係で個人情報は当たり前ですが、障がい者グループホームの場所を宣伝してほしくないという利用希望者がいたらどうされますか?
近くに大型スーパーがあるので住んでみたいという買い物依存症の方がいらしたらどうされますか?
住宅街の静かな所にあるホームにすぐパニックになりやすい希望者が来たらどう対処されますか?
立地条件として考えるのは住みやすさより住んで安心、住んで安全だと思います。
安心安全で言うと犬や猫など生き物が利用者に与える安心感も大事かもしれません。でも生き物由来の感染症はどうでしょうか?
誰が世話するのか、誰が管理するのでしょうか、職員がひっきりなしで変わる状況では安心安全にも影響があると思います。
僕はこう考えてますよ
お金も大事な切り口かも知れません。きれいで広くて駅近、買い物便利、駐車場2台以上可。当然家賃も高いでしょう。
職員は仕事しやすくても主役は誰でしょうか?当事者さんは年金や家族からの支援などが収入の柱です。
住みずらい利用料も安心安全とは言えませんね。僕が今だったらと考える立地条件として言える事は・・・
① 入院設備のある病院に近い。
② 最低でも数件送迎可能な就労Bや生活介護が近くにある。
③ 駐車場がある。
④ 近くにスーパーがある。
⑤ 近隣地域が障がい福祉を拒否しない。
⑥ とにかく管理者など責任者がすぐ駆けつけることが出来る範囲
上げればきりがないですが一つ一つ理由があります。これは見方はいろいろあって必要ないという方もいます。
事業拡大は慎重にと思う今日この頃
コンサルタントは数件したら作業所をすればいいのでは?よりサービスの提供体制が整うので逆に他の作業所に行ってもらうのは得策ではないのでは?
という人もいるでしょう。でも考えてください。
障がい者GHの職員又は雇い入れた職員ですべてをカバーできると考えるのは甘い見方ではないですか?
あなたも好きな物、好きな事、嫌な事、心に引っかかる事は年齢によって変わった記憶はないですか?
なんでも口頭や指導でコントロールできないですよ。
「それが出来ています、実際に私がしているんです。」というコンサルタントも最初から出来ていた時代はもう遠い過去だと思います。
僕はこうしました。
障がい者GHの立地条件は簡単に決める事はせずにしっかりと現地調査や環境など自らの足でしましょう。
そして自分だけで決めるのではなく本当に信頼できる方と一緒に回っていろんな切り口で検討していってください。
その切り口一つ一つが数か月、数年先のあなたのだけでなく利用者さんにとっても助けになります。
辛いなぁとか困ったなぁと思う事は必ずと言っていいほど襲ってきます。でもやっててよかったとか嬉しいなぁと思う事も同じだけあります。
一緒に頑張りましょう。
kai2003