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フィンランドでの出産の話。

長い間noteを書くことができなかったのですが、久しぶりにアップします。
昨年は物件探しを長い間していて年末に引っ越し、そして先月出産しました。海外で初産でコロナ禍で、という特殊な状況下でしたが、わたしなりに感じたことや経験したことを記録しておこうと思います。

妊娠初期はつわりがひどく1ヶ月以上寝たきりで、ほとんど食べられるものがなく、なぜかクロワッサンとブルーベリージュース、シリアル、チョコチップクッキーあたりが主食になっていました。あとトマトジュースも。毎日食べていたスクランブルエッグも奇妙な味に変わりショックを受けたり。語学学校も途中で断念せざるを得ず、つわりが落ち着いて安定期に入ってもコロナのせいでほぼ出かけたりもできずという状態でした。できることと言えば、裏の森を散歩するくらい。
↓ よく食べていたシリアルと、オート麦のチョコクッキー。

さて、妊娠が判明後、8週目にNeuvola(ネウボラ、ネウヴォラ)の予約をしました。Neuvolaは母親の出産までのサポートをしてくれるシステムです(産後も子どものNeuvolaにお世話になります)
友人から同じ保健師さんがずっとサポートをしてくれて信頼関係ができたと聞いていましたが、大きなNeuvolaだったせいか毎回全員が違う保健師さんで、たびたび同じ説明をしないといけなかったのが聞いていた話とは違う部分でした。初回の保健師さんの対応もにこやかとは言えず、事務的なことを聞かれて一瞬で終わり、少々がっかりした記憶があります…。
最初は右も左もわからない中、聞くべきこともわからない状況でした。でも、自分なりに調べるうちにいろいろとわからないことを聞いたら教えてもらえましたし、良い保健師さんに当たったこともありました。

妊娠中は日本とは違って、エコーが2〜3回ほどしかありませんが無料でした。わたしはとある数値が悪かったので、出産する大学病院の方で頻繁に追加のエコーを受けていました。これは毎回40€ほどかかりました。
また、初回のエコーまで時間があり(初回は11週の終わりでした)、子宮外妊娠など不安要素があったので、早い段階で個人的に私立の病院でエコーをとりました。値段は病院によりますが、150€ほどでした。

そして、出産費用は大学病院での入院費用のみで、1日あたり50€ほど。わたしはいろいろあって1週間を病院で過ごしましたが、産後問題なければ2泊3日ほどで帰ることができると聞きました。

肝心の出産は破水から始まり、1日半を分娩室で過ごすという難産でしたが、おかげさまで母子ともに健康です。コロナ禍でも夫の立ち合い出産ができたのは本当に幸運でした。出産の瞬間を共に分かち合えてよかったです。臍の緒も夫が切りました。

入院していた部屋は相部屋でした。夫も泊まれる家族部屋の個室を希望していたのですが、相部屋も含めてほぼ満室で希望は通らず。お隣に気を使って過ごし、夫も面会時間をフルに使って通ってくれました。
↓ わたしは奥側のベッドでした。

病院食は朝食はセルフ、昼食と夕食は取りにいく方式なので、動けない時は夫に取りに行ってもらっていました。味はノーコメントで…。分娩中は水も飲めず点滴だけだったせいか、疲れてお腹が猛烈にすいていたので、美味しいかどうかは特に問題なかった気もします。
↓ 食事の一例…。ラスキアイネンの日にはミニサイズのラスキアイスプッラが付きました(2枚目のホイップクリームが挟まっているパン)
普段はデザートにKiisseli(キーッセリ。片栗粉のとろみがある冷たい葛湯みたいな感じのもの)が付くことが多かったです。

退院してからは、今度は子どものNeuvolaにお世話になることに。本来なら出産直前と産後すぐは保健師さんが家に来てくれるのだそうですが、おそらくコロナのせいか出向かなければならず、産後すぐの体には少々負担でした…。
ここでは赤ちゃんの体重チェックや予防接種についてなどいろいろとサポートしてもらえます。
↓ Neuvolaの待合室。オムツを替える台や、衝立の奥には授乳スペースと電子レンジ、他には子ども服のリサイクルボックスもあります。

夫は3週間の育休を取得したので、産後すぐに動けなかった時はかなり助かりました。コロナのせいで周りの人にもなかなか頼れずで…。
最初はなぜ泣いているのかわからない赤子に途方にくれるばかりでしたが、ようやく慣れてきたところです。

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