再利用可能なパッケージについての話。
フィンランド発祥の再利用可能なパッケージのRePackというサービスがあります。前々からうっすらと知ってはいたのですが、今回実際に使ってみて考えたことなどをシェアしたいと思います。
このRePackはオンラインショップからの配送の際の梱包の無駄をできるだけなくすために、リサイクルプラスチック(ポリプロピレン)から作られた再利用可能なバッグです。
→ RePack 公式サイト(英語)
こちらにはカーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)について書かれています。
RePackを使用して手紙として返送した場合の二酸化炭素排出量は37g。
平均してプラスチックバッグを製造するのには200〜400g、段ボール箱は100g以上だそう。
→ Carbon footprint of reusable packaging(英語)
今回利用したお店では3,75€(約500円)のRePack代を支払う代わりに、次回利用可能な10%オフクーポン、もしくは別のお店で使える割引クーポンがもらえます。
この500円が高いと感じる人もいるかもしれませんが、次回の割引になるのなら許容できるのではないでしょうか。
もともと送られてきた宛先などを剥がし、画像の説明のように、畳んで付属のマジックテープで留めて郵便ポストに入れて返送するだけ(1枚目の写真が畳んだ様子です)
返送先は清掃と配送の拠点のあるエストニアのようです。
→ Is that an Estonian return address? Why is that? (英語)
コロナ禍で、かつ妊娠出産したこともあり、自由に出かけることができず、普段よりもオンラインでの買い物が増え、段ボールが積み重なっていくのを目の当たりにしていたのですが、とても良いサービスだと感じました。
我が家の段ボール回収スペースが小さく、いつもまとめて大型スーパーの回収拠点まで持っていくことが多いせいもあるかもしれません。
もちろん壊れ物や大きな荷物、重い荷物など、段ボールを使わないと送れないものがあることは承知の上ですが、服や布など軽くて壊れにくいものに関して、こういう選択肢が増えるのは素敵なことだと感じています。
ちなみに今回頼んだお店の商品は、そのまま直接このバッグに入れられていました。
日本の通販では、ひとつひとつの商品をプラスチックバッグなどに入れて梱包されていることが多く、丁寧すぎるなぁと常々感じていたのですが、これでいいのでは…と思ってしまったのでした。
日本の丁寧さを無闇に批判したいわけではなく、サービスが丁寧なのは日本のお店の美徳だと思います。けれども、やや過剰なところもある気がします(配送中の事故を防ぐためや、クレームを未然に防止するためなど、理由はいくつもあるとは思いますが…)
RePackはフィンランドだけにとどまらず、いろんな国に広がっているようです。もっと浸透して、利用する敷居が下がればいいのにと思いました。
→ 利用可能なオンラインショップのリスト(英語)
今回、実際に使ってみて良いと感じたので、次回もこのオプションがあればぜひ使いたいと思っています。