温室
昔から透きとおるものが好きでした
透きとおる色が好きでした
君の奏でるギターは透きとおった音でした。
眼をつぶると月夜の麦畑が広がりました。
揺れる穂のずっと向うで君がギターを奏でいました。
宮沢賢治の世界のようでした。
君は「温室」が好きだと教えてくれました。
私はいつも小さな透きとおるものたちを
外側から眺めていました。
大きな透きとおったものに抱かれるのはどんな感じでしょう。
透きとおったものの内側に入ったら出れなくなってしまいそうです。
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