8月31日に始める事に伴う手遅れ感の正体。
きっと夏休みの宿題のせいである。大概後回しにしてどうしようもなくなってから泣きながらやるタイプの子供だったので、8月31日にはトラウマがある。
大概泣いてた。
だからこれからは笑って生きるもんね。
noteを始めた理由、もう一個あった。前の記事書き終わってからああそうかと気付いた。
後悔してるんだ。
もっと書き留めておけば良かったなぁ。と後悔しているんだ。
過ぎ去った日々と、その時思った事と、お母さんとおばあちゃんの仕草を、なにを話したかの記録を。
渦中にある時は書けるテンションではなかったけどそれでも書くべきだったと悔いている。
でも書いたら多分相当悲劇に酔った文章になってた気もするな。
どっちが良かったかはもうわかんないな。臨場感はそっちのが出たかも。逆に機微を書く余裕なくて箇条書きになってシンプルになったかも。
その機会はもう失われた。
永遠は別れの中にあるね。もう二度と会えない。
・お母さんが末期ガンで背骨がやられて下半身不随になったので12年住んだ東京から地元に帰りました。
オプジーボがお母さんの体には合わなくて腸が働かなくなり、人工肛門になりました。「南高梅みたいでしょ」とお母さんは笑ってた。とても強い人でした。
要介護度は4でした。
亡くなりました。56歳でした。
判明してから半年の事でした。
お父さん一時期アル中になりました。
お父さんが危険を察知できない特性の人でした。
自分の中でアルコールの匂いとお酒が嫌いになりました。
・父方のおばあちゃんも足骨折して車椅子必須になり一緒に暮らすようになったので、介護しつつ生まれ故郷を一緒に冒険しまくりました。
おばあちゃんの要介護度が2から1になりました。
おばあちゃん貧血気味になり大腸にポリープができていたので入院して手術してとって貰いました。
圧迫骨折が判明しました。
トイレも風呂も介助必須なのに要介護度は1のままでした。
おばあちゃんのトイレの介助が必須なのでぐっすり寝れない生活になりました。
原因不明でヘモグロビン数値が下がっているから本当は検査入院した方がいいけど、コロナで面会禁止なので入院したら認知症は進む可能性が高く、検査したところで原因を取り除けるかは別問題、検査する体力がおばあちゃんにあるかの問題もあり、悩んだが日帰り輸血だけの選択にする。
調子がおかしかったので、整形病院に連れて行ったら圧迫骨折が治りかけたけど、治りかけた胸椎の上の骨がまた折れていました。
最大限おばあちゃんの挙動に気を遣ったけど、こけたわけでもないのにドミノ式連鎖圧迫骨折が起こり、おばあちゃんの圧迫骨折は五ヶ所になりました。ついに腰椎もやられました。
それまではあったおばあちゃんの食べる力が、明確に無くなりました。当たり前だ。圧迫骨折五ヶ所は痛み止めを持ってしても身体中痛いに決まってる。おばあちゃんも、とても強い人でした。
トイレの世話をしてるとき出血があったので救急搬送して、結果、おばあちゃんは多発性骨髄腫の末期、形質細胞白血病という珍しい病気が判明しました。
連鎖圧迫骨折の原因も、ヘモグロビン数値が下がっていた原因もこれでした。発症は一年前からだろうとの事でした。
そして余命あと3ヶ月で、意識のリミットはあと1ヶ月くらいだろうと。
コロナで入院したら面会は基本的に禁止なので、在宅診療に切り替えて貰いました。
要介護度は5になりました。
終身介護は、子育てによく似てた。
子供いないけど、結婚して子供ができたらこんな感じなのかもしれないとは思った。
人間ってこんな風に巡るんだなぁとも。
自分の中の死生観は激変した。
四十九日が昨日終わりました。93歳でした。
激動の2年間だった。ずっとジェットコースターに乗ってるような。だいぶはしょったけど、ここに母方のおばあちゃんの骨折入院騒ぎとかもある。母方のおばあちゃんも認知症があるけどまだ元気でいてくれてる。それがたまらなく救いであり嬉しい。
おおまかな箇条書きを書いてみたけど、どうしたいんだろうね。どういうつもりなんだろうね。忘れたくないだけなら手帳に書いてればそれでいいのに。
多分擬似的に誰かに知って貰いたいのだ。
こんなことをしてきたよ。って。
誰も見てくれなくても、見てくれてる「かもしれない」という救いが欲しいんだと思う。
知ってくれてる人がいる、というのはそれだけで凄まじい救いになる。
気持ちの整理がついたらこの箇条書きを文章として書いてみたい。
なるべく悲劇に酔わない文章で書きたい。悲劇に酔いすぎてる文章は見るにたえない。
果たして今現在進行形で、悲劇に酔っていないと断言できるかは疑問が残るけど。
多分酔ってる。
なるべくニュートラルでいたいものである。
もう大概泣いたし。
だからこれからは、笑って生きるからね。
手遅れだとは思わない。
追記:読んでくださった方、スキをくださった方、本当に本当にありがとうございます。とても救われます。
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