味の記憶
朝起きて、会社について、一息ついて、お昼になって、外に出て、家に着いて、休みの日だって、毎日毎日わたしは「何食べよう?」と考える。
3食分でも1年で1000回以上。おやつを含めたら1300回近く、わたしは日々「何食べよう?」という問いに真剣に向き合っている。
1/1300なんて忘れるかもしれないのに。
でもね、覚えているのです。
何気ない普通の日の食事だって、
誰かと一緒に食べた日の会話だって、
1人で泣いたり寂しかったりめちゃめちゃな日の食べ物だって、
毎日毎日、色んな気持ちを抱えながら
自分の中で消化してきた。
でもいつだって「何食べる?」の選択に間違いはなかった。
私の味の記憶はいつも「美味しい」で満たされていた。色んな味付けがあるけれど、でもどれも美味しかった。
それが、元気に24歳を迎えられる何よりの証拠なんだろう。
わたしはもっと色んな味を知りたいから。
だから明日からの毎日も、きっと毎食真剣に悩む。
悩んで悩んで、また月日がたっても思い返せるような、そんな味の記憶を紡いでいきたい。