【入社エントリ】BL起業に失敗した元フリーランスが世界を跨ぐオタク経済圏を作る話
初めまして、むきゃです!オタクな3児の母をやっています。
今の最推しはロイド(SPY×FAMILY)で、私がいつ彼の後輩として潜入捜査にアサインされても大丈夫なように最近はTOEICを勉強してます。
ご報告ですが「ファンと共に時代を進める。」を目指すWeb3.0スタートアップの"Gaudiy"へ入社しました!いえい!今roleとしてはBizDevとUXリサーチで、NFTマーケや新規事業をやっています。
新しいことを始める時は、みんな何かを捨てているはず。
このnoteでは、入社に当たって”辞めたこと”にもフォーカスし、ここ数年の自営業という働き方と意思決定を振り返りたいと思います。
あ、ちなみに”辞めた”けど、何かを諦めては全くいないことを先出ししておきます!
むきゃについてのサマリー
BLプロダクトのヒアリングにご協力いただいたたくさんの皆様、この場を借りて心よりお礼申し上げます。(深々)(1つ1つが身に余る貴重すぎるお時間でした…)
このnoteはこんな人におすすめです
※note出す出す詐欺常習犯なので、近況報告が3年ほど前から始まります…長いですがお付き合いいただけますと幸いです!
フリーになった目的は”思考のインストール”
遡ること2019年。フリーランスを選んだ目的は、以下3点の実験的思考からでした。
そもそも以前から起業が頭にあった背景は「そういう環境だったから」という曖昧な理由です。学生時代、「意識高い高〜い」赤ちゃん「キャッキャ」なコミュニティに属してました(し、その頃エンジニアをやっていて、インターン先ベンチャーで夫と出会いました笑)。
学生時代からの友人たちの今は、既に起業、なんだったら既にEXITや事業を閉じるというスピード感で生きているんですよね。
友人たちが起業を通して社会へ挑戦している事実以上に、彼らが自分より1周も2周も先の人生を行っているように見えました。感覚で「これはヤバい。」な、と。何かに置いていかれる感覚がありました。人生のスピード違反で捕まってしまえ、と思う夜なんかも多分ありました。
さらに、雇用されていた当時「この会社には、自分がなりたいと思う人がいない」というロールモデル課題もあり、起業がより魅力的に見えました。
一方、社外に目を向けると、これまで関わりのあった起業家たちはどの方も自分が「ぐぅ良い…」と思うところがたくさんある。
そんな中「フリーランスなら一緒に働いてみたい人やチームとフレキシブルにjoinできるんじゃね?」、と思い至り、個人事業主デビューに。
実際フリーランスになってみて、成功するスタートアップのチーム、空中分解していくチーム、どちらも体感できたことは、現在チームの健康チェックができる面でとても貴重な体験でした。
(今だからどちらのパターンも体感できてよかったと思えますが、当時は色々思うところもありました…事業のクローズって何度経験しても慣れない。)
フリーランスと起業を辞めてGaudiyに入社する理由
結論
\フリーに向いてなかった!/
です(笑)。
振り返ると、結局一番自分を活かせる環境はこの3点でした。
それなりの成果物やチーミングができる、などのスキルとは別にフリーランスの働き方は向き不向きがあります。「フリーになってよかった」と納得感のある人は自分の特性とwillによるのではないでしょうか。フリーランスに向いてる人(実体験と他の方の意見等)を言語化してみると、下記の視点があるのかなと。
ここでは簡易に書きましたが、詳しい記事がたくさん世に出てるので悩まれてる方は内省してみるのがおすすめです。
出会いは突然に〜起業失敗とGaudiy〜
起業で叶えたいこと(そして現在進行形でも)を平たく表現すると「世界を跨ぐ”BL国家”」を作ることです。
オタク(主語デカ)の皆様は、「同人誌を合法的に頒布、そして同志と交流したい」と思ったことはないでしょうか?
私が目指そうとしていた1つが、同人誌の合法化と電子書籍販売や翻訳などの解決法によって違法アップロードがなくなる世界線の実現です。
業界課題などここでは諸々を省きますが、これらの課題もNFTが1つの解決策になると考えています。※これはあくまでも"Gaudiyが"というわけではなく、個人的な野望です。
そのため、ここ数年はオタクフレンズにヒアリングしまくったり、BL YouTuberやってみたり、BLメディアで働いたり、起業経験者やVCにご相談したり、知り合いエンジニアにエンジニア採用できませんと泣きついたり、競合調査で1日終わったり、Instagramで海外ファンと英語でアンケートお願いしたり…ラジバンダリ…
牛歩ですが、少しずつ前に進め”ぼくのかんがえたさいきょうのBLファンコミュニティ”を目指していました。
Gaudiyと出会ったその日も、競合調査としてコミュニティを調査していました。「いつかIPとも提携するぞ〜^^今日も競合を研究だっ!」
そう思って開いたGaudiyの事業説明ページには、『約束のネバーランド』を始めとした世界規模のIPのコミュニティを既に持っているとの記載が。
既に提携しまくってるじゃーーーーん!!!!(爆散)(大の字)
圧倒的な力量さを見せつけられ、何日間か膝を抱え込み落ち込んだしなんならちょっと泣いた。(ちなみにこれは社内向けメッセージですが、メンバーにも”Gaudiyが競合としてあった”とキャッチーなので言ってるけど比較できる規模感でもないしオーバー表現土下座)
ちなみに爆散が早かったのは、一緒にプロダクト作りにめちゃくちゃ積極的に関わってくれていた協力者がほぼ競合じゃん?ていうサービスを自分で作り始めたりetcみたいな小さな葛藤が塵積もっていた、という背景もあります。笑 人生!
ただこの挫きで気づいたこともあり、いつからか起業が手段ではなく目的になっていた部分がありました。
元々は自分や周囲が欲しいプロダクトを生むという、目的を達成するための手段だったはず。友人には「このサービス作りたいけど、自分CEO向きジャない…」とこぼすこともありましたが、周りへの起業への意思表明への責任感や、ユーザヒアリングで「BL領域で女性の代表が少ないから嬉しい!」という言葉をいただいていたことで、徐々にずれが生じていたのだと思います。
そこで考えたのが叶えたい世界への最短距離です。「自分の理想とするプロダクトや未来の世界を創ろうとしてる企業に入った方が、最短で叶えられて合理的じゃないか?」という原点に回帰。「まずは話を聞いて起業かjoinか決めよう」と、カジュアル面談。
最終面談まであっという間に駆け登りました。(本当に早かった…採用ディレクションが鮮やかすぎました)
蛇足ですが、この時に話したGaudiy代表のYuya Ishikawaは私が出会った人類の中で最高レベルで優秀な人類だと感じました。ちなみに、彼の次に優秀だと思っている群が、カズレーザーと板橋ハウスです。(この板橋ハウス動画は最後2つのネタがもはや感動なので暇な時に見てほしいw)
※タイトルに「起業失敗」を入れていますが、この通り起業にめちゃくちゃフルスイングできたかというと微妙なので、失敗以前の話ではありますね。
カジュアル面談とお試し入社体験
「競合調査でカチ合った」というGaudiyとの出会いでしたが、Gaudiyのコミュニティサービス「Gaudiy Fanlink」は、私の理想とするプロダクトとはissueの解決方法や思想が少し異なっていました。
そのため、お試し入社の前に”お試し副業”と言う形で業務委託契約を結んでいます。こちらはコミット量や契約形態など応相談のフレキシブルさです。感謝。
この”お試し入社”制度という仕組みが面白く、なんと40名ほどの全社員から「Q.一緒に働きたいか?」にYesで答えてもらうを経て入社が決まります。制度の思い切りがすごい。
さらに、全メンバーからの胸熱なFBもあります……ちなみにお試し中にも一部メンバーからFBがあり、イメージのすれ違いなど確認する機会も設けていただいてました。
フィードバックの項目は、Gaudiyが大事にしているValueとクレドが元になっており、カルチャーの体現も大事にしています。
もっと詳しいValueやMissionに関するnoteはこちら
https://note.com/gaudiy_inc/n/n0bdef6598fa0
私がお試し入社で働きながら確認していた観点は、前述した入社の理由箇所が主です。
結論から述べると入社に至った訳ですが、入社を決めた理由は、Gaudiyでこれらの希望が最短で叶う、と確信したからです。
お試しでGaudiyで働いてみて「自分の事業アイディアがどんどんブラッシュアップされていく感覚」が強くありました。
そもそもyuyaさんを始めとしたGaudiyという思想体と自分が実現したい世界の近さもありましたが、何よりも全メンバーがFandomで一緒に頑張りたかった、というのも大きなポイントです。
メンバーたちが360度Fandomな姿勢なのは、いただいたFB内容からも滲み出ていると思います。
Gaudiyが目指しているのは”ファン国家”
まず(やっと?)、Gaudiyの紹介をさせてください。
Gaudiyが目指す世界は、”オタク経済圏”。
事業としては、①ファンコミュニティと②NFTマーケティングの2軸で、IPと取り組みBtoBtoCのSaaS事業を提供しています。
昨今、Web3.0界隈はNFTの目的化が進んでいるようにも見えますが、私たちにとってNFTはあくまでもIPファンが楽しく活動するための手段です。
「イケてるトレンド技術のブロックチェーンをやっていくぜ!」
「NFTで金を稼ぎまくるます!ポイ活するます!」
は目的ではないです。
今日はここだけ覚えて帰ってください。
他方で、世界でもWeb3.0の発展は凄まじいものがあります。
遊んで稼げるPlay to Earnの「Axie Infinity」は今やベトナムで一般人の生業となっており、銀行口座よりWalletをおばあちゃん世代も所持しています。
今の日本の状況からは想像しにくいかもしれません。
Gaudiyは地の利を活用して世界で愛される日本IPを軸に展開していますが、世界でも既存IPに目を向けた動きはどんどん高まっています。
私は「失われた30年」なんて言葉と共に生を受けた世代ですが、このWeb3.0の時代に日本のIPとファンと共に世界と戦えるのではないかと、本心で思っています。
あくまで一部の側面に過ぎませんが、こういったGaudiyの創ろうとしてる未来やDAO(自律分散的な組織の考え方)、戦略性の高さが私の性癖に刺さりまくりました。
今Gaudiyで何やってるの?
BizDevとUXに関する2軸で動いています。
BizDev方面はまだ公開できることが少ないのですが、共創を頑張っています。(ボキャ貧)
UXに関しては、UX組織の地盤作りがメインです。Gaudiyの場合、UX領域が幅広いです。
まず、コミュニティでのユーザー体験、さらにNFTの書き出しなどWeb3.0に関する体験の領域の体験設計、そしてコミュニティとNFTを組み合わせた体験の発明…などなど。
実は、明確にUXリサーチャーになるのは初。
この辺りはn1インタビューを得意とする10Xや、Fintech「B/43」を生んだスマートバンクで学ばせていただいた知見を肥料に、何とか組織にあった方法を試行錯誤しています…。
初めてUXリサーチャーになったわけですが、広報やSNSマーケ、編集者といったコンテンツマーケの視点と重なるところが多いと感じています。どのroleでも「何が求められているか市場とユーザーに目を向ける」「対象(人モノコト)の背景まで想像して話を引き出し、仮説からモノを形作る」という経験をしてきたので、これらがUXリサーチャーの糧になっているかなと。
ちなみに、直近で頭を悩ましているUXテーマはこちら。
複数のIPを跨いで展開してるBtoBtoCプロダクトこその汎用的issueの探索
プロダクト以外にHR・Bizdevなど全チームを跨いだユーザーissueの統合
定量と定性(n1インタビューとかね)の結合
Gaudiyのプロダクトの成長はこれから。めちゃくちゃissueが溜まっている…😇
ぜひ、UX組織や手法について、meetyなどで議論させていただけると嬉しいです!
質問あればリプ・コメお願いします!
UX・Web3.0に関する知見もアウトプットしたいと考えているので、ぜひTwitterやnoteのコメントで質問などをいただけると非常〜〜〜に嬉しいです。
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