発達障害の彼氏との付き合い方〜私たちの場合〜
この方の動画、発達障害を当事者目線から、おもしろおかしく話してくれてて好きです。
この動画では、カサンドラ症候群について話してくれてます。
カサンドラ症候群についての説明は省きますが、私も一時期、彼氏と会話が成り立たなくてつらい時期があったな〜と思い出しました。
今は、その辛さは感じなくなったのですが、なんでかな?と思い返したときに、
「華麗なスルースキルを身につけたから」
だと思います。
彼氏は、話があちこちに飛びます。
A→B→C→A→C→Dというように、
Aの話をしていたら、まだ完結してないのに急にBの話をし出して、またすぐにCの話題に変わり、
話の転換に頑張ってついていこうと私が努力していると、おかまいなしに最初のAの話に戻ってきたりします。
そして、落ち着いたかと思うと、突如としてDの話題が降ってきたり…
(そして、彼方へ忘れ去られたBが、実は大事な話だったりする)
あるいは、私がすごく真剣に話をしている時や、悩み相談をしている時ににも、突然ポケモンの話を突っ込んできたり…
こうやって、改めて文章で書いてみると、なかなか思考回路がぶっ飛んでるというか、ファンキーで面白い人だなと笑えてくるのですが、
付き合いたての、まだ彼氏の生態を認識できていなかった頃は、会話ができていない(心と心が通じ合えていない)感じがして、悲しくなったものでした。
今は、彼氏の話を通常の2割ほどのエネルギーでしか聞かなくなったので、話がどこに飛ぼうが、どれだけ一方的に話されようが、あんまり気にならなくなりました。
私にわかるわけがないだろう、というマニアックなことを、私にわかるわけがない速さと情報量で話してくるので、
私は「これは理解するのは無理だ」と悟った時点で、彼氏が今楽しそうだということさえ確認が取れたら、あとはただの音として聞くようになりました。(楽しくなさそうだったら、もう少し気にかけます)
付き合いが長いので、私のほうも「会話」から「音」への転換を、無意識にするようになってしまいました。
「音」として聞くようになると、それはBGMと変わりないので、私はほとんど返事をしなくなります。
私があまりにも自然に彼氏を無視するもんだから、それを見ていた妹や友達は「え、彼氏かわいそうじゃない?」とびっくりしたりするのですが、
この関係は、彼氏は自分の好きなことを好きなだけ話せるし、私は疲れずに彼氏の側にいられるので、WIN-WINなわけです。(と、思っています。)
彼氏の話している姿は、小さな子供が上手に描けた絵をママに見せてくる姿に似ているな〜と思います。
または、わんこが虫を捕まえて嬉しそうに持ってくる姿にも似てるな〜と思います。
理解も結論も必要のない、ただのエネルギーのシェア。
自分が体験して、楽しかったもの、嬉しかったこと、興奮したこと、そのエネルギーをそっくりそのまま私に浴びせてくる、幼稚だけれどとってもピュアな何かを、彼の中に感じることがあります。
ただ、困ることは、華麗なスルースキルを発動できない話題のとき。
旅行のスケジュールとか、これからの将来の話とか、真剣に聞いてほしい悩み事とか。
そのときは話があちこちに飛ばれると困ってしまうので、というか、飛ぶのはいいんだけれど、消え去ってしまっては困る(また戻ってきてほしい)ので、
大事なことは紙に箇条書きにしながら話すようにしています。
そうすると、彼氏も今何について話をしているのか、覚えていられるし、私も彼のペースに巻き込まれずに話題を保っていられます。
そして、もう1つ、真剣な話をするときに大事なことは、時間を決めることです。
「今から○分間、この話題について話そう」「あの時計で○時まで計画を立てよう」という区切りを明確にしておきます。
そうすると、彼氏も集中力を保つよう協力してくれます。(それでもやはり、話は飛びますが)
私自身にとっても、時間を区切った方が決断力が上がるので、いいと思います。
そして、ここまでタラタラと書いておいて、何を言いたかったのかというと、特に言いたいことはありません。
発達障害の人は、人それぞれ障害の程度も傾向も違うと思うし、発達障害でなくても、恋愛はカップルによって全然ちがうのが当たり前だと思うから
こうするといいよ、というアドバイスがしたいわけでもなく、発達障害の人とも平和に付き合えるよ、と言いたかったわけでもありません。
それこそ、理解も結論も必要としない、ただのエネルギーのシェアがしたかったわけです。
台風で体調がいまいちで、昔のことを思い出したからでしょうか。
ただ、なんとなく、書いてみたかった
それだけです。
読んでくれてありがとう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?