豆腐品評会 からの 工場の祭典2019
10月第一週目、世間の増税・軽減税率対応で本業の仕事も立て込む中、大規模イベントも立て込む週だった。
今回のブログは一回アカデミックから離れて時事ネタを。
全国豆腐品評会本選
※この写真は今回の10月2日写真ではないです。
10月2日は豆腐の日。全国豆腐品評会の決勝戦が決戦上野の地で行われた。2015年に京都で品評会を立て上げてこれでかれこれ5回目となる。
豆腐品評会には当初から実行委員として関わっているので、今回も主催側として参加した。
準備自体はスムーズに終わり、僕は今の仕事の増税対応の関係で午前までしか居られなかったが、審査も順調に終わったとのこと。
自分の実家の豆腐が出場しない本選はちょっとむなしいので、来年はまずは関東予選を無事に突破できるように家族一同、技術研鑽に励みたい。
結果発表は、10月末のニッポン豆腐屋サミット@岡山にて行われる。
果たして、今年日本一に輝く豆腐はどれか。。
工場の祭典
それから今週末。新潟県燕三条地域の年一回の一大イベント「工場の祭典」が開催された。
工場の祭典は燕三条地域の各工場を一般に開放するイベントで、例年、合計で約5万人の来場者数を誇る大規模イベントである。(ただし重要なのは動員数ではなく"質"としているイベントだ。)
燕三条地域は全国的にも有名な洋食器の生産地域で、各工場が工場を開放したり体験ワークショップを提供したりする。
嘉平豆腐店も毎年参加させて頂いており、製造のある時間帯は案内することができる人手が足りないこともあり、土日メインで工場見学ができるようになっている。
で、そこに合わせて7代目である僕もヘルプで毎年参戦している。(工場の祭典に載っている父親の写真↓)
毎年の工場の説明の流れはこんな感じ。
・原材料となる大豆(今回はミヤギシロメ・肴豆を実際に見せて説明)
↓
・グラインダー
↓
・釜
↓
・絞り機
↓
・ワンツー寄せ
↓
・木綿豆腐・絹ごし豆腐の成型
↓
・カット、シール
昨日44人、今日は73人、工場見学でご来店いただき、豆腐の一連の製造工程をご覧になってもらった。今回は外国人のご来店はなく、英語を話す機会がなかったので少し物足りなかった(笑)。
ただ、お子様連れのご家族はいつも以上に多かったようで、子供はやっぱり大豆に触って感触を楽しむ子が多かったように思う。(なかなか次の説明に行くタイミングが難しいのだが。。)
さらには、10月2日の品評会にマイスターのスタッフで来てくださっていた方も土曜日にわざわざご来店いただいたり、去年の僕の工場の説明を覚えてくれていて「また今年も工場見学したい!」と来てくれたご家族が何組かいらっしゃったりと、普通にご来店いただくだけでも大変ありがたいのにさらにテンション上がる瞬間があったように思う。
思ったこと
わざわざ東京から泊りがけで来てくれる方がいらっしゃるくらい、燕三条地域の産業は誇るべきものだと改めて感じた。工場の祭典の運営メンバー、おそるべし企画力で恐れ入るのと同時に、地域を盛り上げてもらって本当に感謝である。
また、イベントの期間の間でもリピートしてくださる方がいらっしゃるくらい、本当にうまい豆腐の価値は社会に根強くあるものだと実感した。
本当に豆腐が好きな人は、こっちが息つく暇もないくらいの質問攻めで、豆腐のことにとどまらず大豆のことや凝固の化学反応のことまで質問してくるくらいである。これ、研究してないとわからないんじゃね?っていう質問をしてくる方もいらっしゃった。この手の質問は、個人的にはテンションすごく上がるのだが(笑)。
一方で改善点としては、工場見学とはいえ豆腐を実際に作っているところを実際に見ていただくことはできないので、今用意している写真だけではなく、動画を撮っておくなどして実際の製造の風景を見せながら説明できるともっと満足度が上がるかもしれないと思った。まあ、これは来年までの宿題ということで。
人を感動させるものは圧倒的にとびぬけた特徴、人に定着するのは水準以上の安定感と安心感
こんなことを感じた一週間だった。
連日の移動で少し体がアラートを上げ始めているので、今日は早めに寝てまた明日からの本業の仕事に励みたいと思う。(カップル、多かったなあ....(遠目))
夕焼けのきれいな吉田駅でした。今週もお疲れさまでした。
(31週目終わり)
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