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今年の全国品評会の地区大会、無事に終了。

今年で第5回目になる全国豆腐品評会の地区大会が、8/3、無事に終了した。
8/3は、九州地区でも地区大会が開催されていて、これで全国に出場する豆腐屋さんが出そろった形になる。
今年は東北・関東・近畿の3つの地区大会に集計担当で参加し、自分自身も集計に入りつつ、これを各地区のメンバーに引き継いでいく形になった。

近畿地区の結果

今回の近畿地区エントリーは、木綿・絹・寄せ・充填の4部門合わせて、全部で55品だった。最初は40品くらいだったと聞かされていたので、直前になってだいぶ増えた印象だった。結果の一覧はこの通り。

▼最優秀最高得点賞
すくいとうふ 井川とうふ店 大阪府

▼木綿豆腐部門
最優秀賞: しお学舎の生にがりもめん 今井とうふ 大阪府
優秀賞: 善峰木綿(よしみねもめん) 上田とうふ株式会社 京都府
奨励賞: 徳松豆腐 井川とうふ店 大阪府
4位: 山本の豆腐(にがりもめん) 山本とうふ店 奈良県

▼絹ごし豆腐部門
最優秀賞: 山本の豆腐(にがりきぬこし) 山本とうふ店 奈良県
優秀賞: 贅沢三昧絹 豆腐工房 味八喜多 兵庫県
奨励賞: 上田の絹こし 上田とうふ株式会社 京都府
4位: しお学舎の生にがりきぬこし 今井とうふ 大阪府
5位: 夏越し豆腐 井川とうふ店 大阪府
6位: 和(なごみ)きぬこし 豆風花(株式会社寺田商店) 奈良県

▼寄せ/おぼろ豆腐部門
最優秀賞: すくいとうふ 井川とうふ店 大阪府
優秀賞: 幻のおぼろとうふ 今井とうふ 大阪府
奨励賞: おぼろ豆腐 株式会社島津屋 大阪府
4位: おぼろ 有限会社京とうふかわむら 京都府
5位: 寄せとうふ 上田とうふ株式会社 京都府

▼充填豆腐部門
最優秀賞: 絹香 上田とうふ株式会社 京都府
優秀賞: おとうふ 4P 有限会社とうふの鹿島屋食品 京都府
奨励賞: こだわりの濃いきぬ 今井とうふ 大阪府

▼アメリカ大豆賞
きぬ豆腐 豆腐工房 味八喜多 兵庫県

上位の顔ぶれはなじみのある豆腐屋さんが多かったが、上田さんがここ近年でグーンと上位に上がってきたという印象だった。受賞した皆様、おめでとうございます。

地方大会の課題

地方大会の3大会に集計で参加して思ったのは、地方大会の課題は「予算」と「人手」の二つ
予算面では、審査員への謝礼だったり表彰のための会場費はどうしてもかかってくるので、豆腐の出品数が増えればその分余裕が出てくる。ただ、この品評会との相性が良くない豆腐屋はそもそも出品しないし、この品評会の存在をまだ知らない豆腐屋もいると思う。予算面で余裕がないと今後も継続するのは難しいので、補助金・協賛金で賄っていくのか、出品数を確保して賄ってくのか、どうにかして継続する方法を考えないといけないなあと思う。
人手の部分のほうが、課題感としては大きいかもしれない。近畿も、京都の豆腐油揚商工組合は第一回目の開催から相当な負担をかけてしまっていたし、今回は準備を周りの人で巻き取ったことで、組合員や僕含めたボランティアの善意にかなり依存してしまっている状況である。
回数を重ねてきて、事前準備やノウハウは特定の人に集約されつつあるので、品評会だけを毎年仕切るような法人(法人までも行かなくても少人数組織ととかでも)を作るとかして、各地域に負担がかからないようにオペレーションを考える必要がある気がする。

とはいえ、活性化してるのでは!

課題が多いとはいえ、全国豆腐品評会が続いていることで、豆腐業界は活性化してきているのではないかと思う。特に小規模事業者は、美味しい豆腐を作る目的が一つ増えたという人もいるのではないかと思うし、表彰式・懇親会も開催されるので、コミュニケーションの場にもなっているはず。
僕自身は、学生時代と同様に今年も全国に飛んで、各地の豆腐屋さんやマイスターさんとお話ししたり、ついでに現地の友人に会ったりすることもできたので、機会をいただけて嬉しい限りである。
フットワークは軽く、思考は深く、今後もやっていきたい。
(22週目おわり)

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