業界初イベントは豆腐フェア2012
最近は、品評会の地方予選が続いたり、実家の伊勢丹出店があったりと、何かと慌ただしい日々が続いていたが、今週はぽっかり予定なかったので、積み重ねていた家事負債を返済する2連休を過ごした。
特に何か豆腐活動をしたわけではないので、今週は一昔に参加した豆腐業界のイベントについて、サクッと書くことにしようと思う。
豆腐フェアについて
(写真は全豆連HPより)
豆腐フェアは、2011年に豆腐業界で初めて開催される予定だった、豆腐業界を挙げて初となる、消費者を巻き込んだ全国規模のイベントだ。
2011年に開催予定「だった」というのは、2011年の開催予定日がちょうど3月11日に被ってしまっていて、東日本大震災の直撃を受けたことで開催できなくなってしまったからだ。その時僕はまだ高校生で、ちょうど京大の受験の結果を受けて歓喜している頃だった。豆腐業界で業界を挙げた初の試みがこの日に開催されようとしていたことは、恥ずかしながら知らなかった。
で、2011年の開催は、本当に開催直前になって破棄となり、2012年での開催になったということである。
なぜ豆腐フェアに行こうと思ったか
当時まだ大学1回生だった僕は、大学を目指して死に物狂いで勉強していた高校の時に比べると圧倒的に時間もできて、一人暮らしにも慣れてきて余裕もできてきた頃。そんなに大学生活で不自由していたわけではないが、何かに打ち込んでいたわけでもなかったので、自分の性格上でも「時間あるし、何かに打ち込みたい」と思い始めていたのだと思う。将来的に実家の豆腐屋を継ぐなら、何か今から行動を起こしたほうが良いと思い立って(のような気がして)、この豆腐フェアのボランティアに申し込んだ。
実際にフェアでやったこと
この豆腐フェアのイベントでは、業界の人向けに、豆腐製造の機械の実演や商談が行われたほか、一般消費者向けに、ワンコインでの全国の豆腐の食べ比べ会が開催された。すごく人気で、大行列ができていたことを覚えている。
当時大学1回生だった僕は、豆腐業界の人たちと何も縁もゆかりもない状態だったので、とにかくボランティアをやって豆腐業界の雰囲気を肌で感じようと思い、実行委員の人に仕事をもらいに行って唯一の武器である「若さ」を活かして体力仕事を巻き取った。その仕事内容とは、「豆腐小僧に入って東京ビッグサイトを練り歩く」である。この中の人である。↓
時には子供に抱き付かれ、時には若者カップルの間に入って写真用にポーズをする、時には倒れそうになって人にぶつかる、そんな仕事だったが、こんなことでもない限り、こんなにたくさんの見知らぬ人と写真を撮ることもないので、貴重な体験ができたなあと思う。一つだけきつかったことがあるとすれば、3月の東京ビッグサイトといえども、この豆腐小僧の中はめちゃくちゃ暑かったことだ。。
やっぱりよかったと思うのは、このボランティアに参加したことで、今でも定期的に仲良くさせていただいている豆腐業界の方々と知り合うことができたことだ。この時に知り合った京都の東田さんのもとで、僕は大学生活の後半3年間、油揚げの経験をさせていただくことにもなった。豆腐業界での人とのご縁は、この豆腐フェア2012から始まったと思っている。
復興の想いも込めて開催されたこのイベントで、僕の豆腐業界活動も始まったと思うと、すごく貴重でありがたい経験をさせてもらえたなあと思う。誰も知らない場に飛び込んでいくのはやっぱりすごく不安だったが、この最初の一歩を踏み出したことで僕の大学生活はすごく充実していったのかもしれない。
(今週もありがとうございます。20週目終わり。)
p.s. 8月の検証事項、考え中です。
「今回の伊勢丹出店で、どれくらい店売りが増えたのか」
とかにしようかなあ。