昔からある豆腐の移動販売って、実はすごく面白い
今週末は、愛知県の豆腐組合主催で開催された「第一回豆腐屋移動販売サミット」に参加してきた。(冨田さん、お誘いありがとうございました!)
このイベントでは、移動販売をしている豆腐屋さんが集まり、「今何に困っているか?」「どんな商品を売っているか?」「実際、移動販売事業はもうかっているか?」などを赤裸々に語り合った。
実際の内容はセンシティブな内容が多かったのでここでは記載できないが、移動販売サミットに参加して、もっと今後考えないといけないなあと感じたことが多かったので、今日は備忘録を兼ねて書いてみる。
移動販売とは
「移動販売」とは、その名前のとおり、商品を売る側が、お客様のいる地域や、お宅まで直接出向いて商品を売ることで、豆腐屋は昔からよく移動販売をする風景が描かれてきた。皆さんの身近なところだと、ヤクルトの訪問販売などは一度は目にしたことがある人もいるかもしれない。
昔は、ラッパを吹きながらリアカーに豆腐を積んで街中を練り歩く風景が多かったみたいだが、今ではそんな風景はほとんど見ることはない。
その代わり、今は移動販売車があるので、ちゃんと冷蔵されたまま豆腐を運ぶことができ、移動販売車で街中を巡り、豆腐を売っている豆腐屋さんは多い。嘉平豆腐店も、移動販売車で毎週、決まったコースのお客様に豆腐を届けている。
なぜ、移動販売なのか
今日の移動販売サミットに参加する人のモチベーションには、当然、「移動販売を事業として行っており成功させたい」という思いがある。
うちの場合、移動販売を始めたのが僕が生まれたときくらい(?)なので、僕の中では物心ついたときには実家の事業の一つになっていたのだが、そもそも、なぜ豆腐を売るのに移動販売なのだろうか?
僕は普段から移動販売をしているわけではないので、そんなに大きなことは言えないが、移動販売を行っているのは、お客様からのニーズがあるから。
では、どんなニーズがあるのかというと、、、
・スーパーが遠く、外出するのがめんどくさい
・もともと体を悪くしており、大きな買い物を外でできない
・こだわった商品を見つけに行くためには手間がかかる
・地域の安全なものを消費したい
・知っている人から買いたい
・今日の夕ご飯のおかずを考えるのが億劫
・在宅で受け取りしたいけど、「いんたーねっと」の使い方がよくわからない(これはここ数年の話)
多分もっともっとニーズはあるが、確かに、こういうニーズに応えられるのが移動販売だと思う。ずっと昔からある売り方が、この時代でもまだまだ残っていることって、どの時代でもお客さんのニーズに応え続けているということなので、実はすごいことなんじゃないかと思う。
今僕がいるファインドスターグループのメインの事業内容は、「ダイレクトマーケティング支援事業」で、通販の企業さんをメインで支援しているが、よくよく考えると、移動販売というダイレクトマーケティングはずっと昔から地域に根差していたんだと思っている。
今課題に感じていること
今日、移動販売サミットに参加して、移動販売の難しさ・課題は、各社いろいろだなあと思った。
うちの場合も移動販売で課題に感じていることは多く、移動販売員がなかなか集まらない、移動販売員のモチベーションをどう上げたらいいのか、売上を積む能力が人によってばらばら、高齢のお客様が多く突然入院したりする、やっぱり車の維持費がかかる、などいろいろとある。
課題はいろいろとあるが、今日のサミットにいらっしゃった豆腐屋さんはみんな様々な手段で工夫して解決していたので、僕も今日の学びを実家に持ち帰って、できることからコツコツとやっていこうと思う。大事なのは、課題を課題のままにしないことだと思った。
(大久保さん、写真ありがとうございます。)
自分自身、今の東京のマーケティング支援企業にいるうちに、マーケティングのこととか、消費者心理のことをちゃんと勉強して、今後実家で成功事例を作って、周囲に事例共有できるようになりたいと思う。今は、店舗での販売がメインだった時代から大きくデジタルにシフトしてきていて、注文はインターネット上でも気軽にできるし、決済はキャッシュレスへどんどんシフトしている。
ほんと、毎日やること知ることいっぱいで、楽しい人生だと思う。
(15週目終わり)
p.s.
5月の仮説検証:「自社ECサイトをホームページにつけたら反応はどうなるか??」
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ぼちぼち、注文いただいております!!
母数少ないので、6月末まで検証続けますー。
▼嘉平豆腐店注文ページはここから。
https://www.kaheitofu.com/shop