ホロホロ Holoholo 目的なく歩く
これを書いている現在、日本は大晦日。私が今いるハワイは12月30日…という時間です。
ちょっと肌寒いものの、今日もノースリーブで過ごしたような気候だけど、それでも毎年、日本の大晦日の日・ハワイの30日には、年越しが目の前な感じがしていました。
でも今年、いま現在は、不思議なくらい、「ただの12月の中の、ある1日」という感じがしています(明日には、年越しの実感がわくかな?)
数年前まで、毎月1回はダイアモンドヘッド(ハワイ語で「Lēʻahi (レー・アヒ)」)に登っていて、毎年大晦日あたりか新年に、お礼の気持ちを込めて登っていました。
でも、この数年はその習慣をやめたこともあり、
そして昨日の朝に目覚めたときに、
「今日、どこに行こう…。あ、マノアの滝のトレイルに行こうかな」
と、出かけました。
このマノアの滝に行くのも、数年ぶり。
マノアの滝にたどりつくまでには、今回の写真のように、緑がいっぱいです。
ハワイの植物というと「鮮やかで派手な、色とりどりの花だらけ!」と想像するかもしれませんし、実際にハワイの固有種などで鮮やかな花もあります。
でも、ともすれば地味に思われるかもしれませんが、
多種多様な「緑」の植物が、本当にたくさん生きています。
そして、その緑と、多様さが、美しいのです。
(外来種も多いので、今回の写真のすべてが「ハワイの植物」というわけでもないので、悪しからず…です)
さて、やっとで、今回の題名に繋がる、ハワイ語「Holoholo(ホロホロ)」に関わるお話です。
「マノアの滝のトレイル」は、行きつく先に滝があるので、それを目的に行くのだと思うのですが、
私にとって滝は目的ではなく、その道中の植物や、そこから見えたり感じる景色・空間に包まれたいなぁ~と思って訪れている気がします。
(私を含めた来訪者が足を踏み入れることで、本来は自由に生えているはずの植物の道を踏み固めてしまっていることは、心にとどめつつ。。。)
そこで、ふと思い出したハワイ語が
Holoholo(ホロホロ)
to go for a walk, to cruise
散歩する/ぶらぶらと歩く
…です。
この「Holoholo(ホロホロ)」というハワイ語は、ハワイ語を学んでいなくても、
ハワイに数か月~1年も住んでいたら、周りの人が英語や日本語の会話の中でも、
単体で「Holoholo(ホロホロ)するのも、たまには大事だよね」とかで聴くことがある感じがします。
ある日、いま大学でお世話になっている先生が、
「Holoholo(ホロホロ)も、Hele aku(ヘレ アク)も、Hele wāwae(ヘレ ヴァ―ヴァエ)も、
どの表現も、歩いている/どこかに行く/歩く…で、どこかに向かう感じとしては、同じ意味だ。では、違いは何だと思う?」
と、生徒たちに質問しました。
みんなで、あれこれと英語も使って答えようとしたけど、うまく説明できず。
そして、答え(?)は、
「目的なく歩く感じが、Holoholo(ホロホロ)。
目的をもって、どこかへ向かうのが、Hele aku(ヘレ アク)だ。」
と、先生が言っていました。
今回のマノアの滝のハイキングは、滝がゴールのハイキングではなく、
なんとなくマノア方面に行って、気の向くままに歩こう~と思ってのことだったので、
今日のクラスで、その先生に
「昨日はマノアの滝に、Holoholo(ホロホロ)してきたよ。目的なく歩いてきたよ!(Ua holoholo au i ka wailele ma Mānoa i nehinei!)」
と話したら、
先生が、
「それは、Holoholo(ホロホロ)じゃないな。そしてマノアは登っていく道のりだから、Piʻi(ピ・イ)だ!」と言われました!
※Piʻi(ピ・イ)は、登る(To go inland or overland, to go or walk up, to clim)の意味がある
習ったことを生かそうと思って、
Holoholo(ホロホロ)、Hele aku(ヘレ アク)、Hele wāwae(ヘレ ヴァ―ヴァエ)…どれを使うか考えた上で、選んでみたら、
「あ、Piʻi(ピ・イ【登る】)…確かに、そうですね(^^;」
と、さらに違う単語だったという!
この先生は、大学の正規のクラスの他に、
休日や長い休みの期間にも、生徒たちが集まれるサロンのような場を持ち続けてくれていて、
クラスでは質問できない初歩的なことなども学べるような場を、無償でつくってくれている先生です。
この先生に、だいぶ救われています!
ここ1~2年は、好きで学んでいるはずのハワイ語が、時にはクラスの中では苦しくなることもありました。特に、リスニングとスピーキングが苦手で、授業中の会話にほぼついていけず…で。
でも、こうして無事に1年を終える今、思うのは、
たくさんの人や環境、この土地そのものに見守ってもらえているおかげで、
また新しい1年を迎えられます。
2022年も、本当にありがとうございました!
また会いましょう~!
Mahalo au iā ʻoukou!
A hui hou!