Kaho Hashimoto

1993年生まれ/大阪在住/ライター ことばに触れる、写真を撮る時間が好きだ。 暮らし…

Kaho Hashimoto

1993年生まれ/大阪在住/ライター ことばに触れる、写真を撮る時間が好きだ。 暮らし、生き方、ファッション、美容、カルチャー、食

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    わたしを支えてくれるもの ちょっとわたしにとっていいこと その積み重ねが明日のわたしをつくっていく

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言葉を残す理由

わたしがnoteを始めることになるなんて。 話すことが得意ではない。 言いたいことがないわけではないはずなのに、いざ相手を目の前にすると 空っぽのコップのようになってしまう。 その代わり空気を読むことが得意になったし、相手が思っていることがなんとなくわかるようになった。 言葉を自由自在に操れる人、感情をナチュラルに表現できる人が 心底うらやましかったし、すてきだと思った。 それなのにわたしは一言発するだけでも今のタイミングだとちょっと流れ変になるのでは?こんなこと言った

    • 映画「あのこは貴族」、育ちも生き方も違う人同士が交差することで、人生が進み始める。

      ※サムネイル画像は公式HPより引用 ※一部ネタバレを含みます。 これは、映画「あのこは貴族」の主人公、華子の大学時代の友人である逸子の言葉だ。これは東京に限った話ではないだろう。私たちは、同じような境遇であったり、社会での地位が近しい人と交わることが多い。だから逸子の言葉には至極納得した。 けれども物語が進んでいくなかで、いつのまにかこの価値観に自身が縛られていたのではないか、と気づいた。 主人公の華子は、東京生まれ東京育ちの、生粋のお嬢さま。箱入り娘として育てられ、不

      • 内藤礼さんの展示は、生かされていることを強く感じさせてくれた。

        先日、東京国立博物館で開催中の内藤礼さんの展示「生まれておいで 生きておいで」を観に行ってきた。 東京に行く用事が別にもあったのだけど、かねてからこの展示は絶対に見たいと思っていて、大阪から向かった。 東京の気温は30度。もちろん暑いのだけど、すこし暑さがやわらぎ、秋の気配を感じた。東京駅に降り立ち、上野東京ラインに乗り、上野駅で下車。改札を出ると上野動物園が正面奥に見えた。 上野動物園から右手に歩くとお目当ての東京国立博物館がある。その手前には国立西洋美術館、国立科学

        • パーソナル編集者に伴走してもらったら、具体的描写ができるようになった。

          2024年1月からパーソナル編集者のみずのさんに伴走いただいている。 パーソナル編集者についての詳細は、みずのさんのnoteをぜひ読んでほしい。 どんなことをしていただいているかというと、note執筆のテーマを一緒に考えてくださったり、締切設定やその管理、執筆後のフィードバックなどが主だ。 けれどもそれだけではない。端的な言葉でまとめてしまうと上記のような内容になるのだけれど、それ以上のものをいただいているなと感じる。 みずのさんに伴走いただくなかで、できるようになっ

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        言葉を残す理由

        • 映画「あのこは貴族」、育ちも生き方も違う人同士が交差することで、人生が進み始める。

        • 内藤礼さんの展示は、生かされていることを強く感じさせてくれた。

        • パーソナル編集者に伴走してもらったら、具体的描写ができるようになった。

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          人生のガイドは1人じゃない、旅で気づいた人に委ねる心地よさ

          久しぶりに旅に出た。その旅を通して、私は人に委ねる心地よさを知った。人に委ねることが自信をくれ、私の意志をも後押ししてくれているのではないか、と思いいたった。 私の人生と旅について書いてみたいと思う。 ノープラン。身一つで旅に出る。 大学時代にバイト先で仲良くなった友人と、京都の伊根や天橋立方面に旅行に行った。当初の予定では、森道市場という音楽と食のフェスに行こうとしていたのだけれど、チケットが思いのほか早く完売。そしてまさかのチケット取り忘れが発覚し、頼みの綱の最終リ

          人生のガイドは1人じゃない、旅で気づいた人に委ねる心地よさ

          私が京都に惹かれるのは、変わっているけど、変わらないから。

          わたしは京都という場所が、とても好きなんだと思う。ふだんは大阪で暮らしているが、多いときは1ヶ月に2回は足を運んでいたこともある。 でもなんで好きなのかと言われると、神社仏閣があって歴史を感じられてとか、素敵なお店がいっぱいあって…みたいなありきたりなことばで終わってしまいそうになるのだけれど、いま一度京都について考えてみようと思う。 なんでそう思ったのかというと、友人との会話の中で、この間京都に行ったというと「またー!」と驚かれることも多く、わたしってそんなに京都に行っ

          私が京都に惹かれるのは、変わっているけど、変わらないから。

          30歳女子が、吉本ばななさん『ミトンとふびん』を読んで気づいた「たとえ何かを失ったとしても、あなたは何も失っていない」ということ。

          最近の私は以前にも増して、「失うこと」、「終わりにすること」に対して怖さを感じていた。仕事や大切な人との関係、家族。

          ¥300

          30歳女子が、吉本ばななさん『ミトンとふびん』を読んで気づいた「たとえ何かを失ったとしても、あなたは何も失っていない」ということ。

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          1on1で文章を編集してもらっていたら、いつのまにか心が救われていた話

          noteを書くことで気づいた自分のこと noteの執筆やSNS発信に力をいれるべく、1月からパーソナル編集者としてみずのけいすけさん(https://twitter.com/mikkemac)に伴走いただいている。 みずのさんのパーソナル編集については、こちらを! note1本書いてそれをみずのさんに見ていただき、フィードバックをいただく。今まで自分のnoteを公開前に誰かに見てもらうという経験ははじめてのことで、1発目のnoteを提出するときは特にそわそわした。 い

          1on1で文章を編集してもらっていたら、いつのまにか心が救われていた話

          自分の星を見つける-土門蘭さん著書『死ぬまで生きる日記』-

          ある人の日記を読み、静かに深く沁み入るような感覚を覚えながら、わたしの心は震えていた。ときに著者とともに泣きながら。 胸の奥がじーんとあたたかくなって、心臓の鼓動が身体まで伝わってくるかのようだった。 その日記とは、土門蘭さんの著書『死ぬまで生きる日記』だ。 「死にたい」の裏にある想い 土門さんの日記には、2年間のカウンセリングを通して、著者が「死にたい」と願う気持ちに向き合ってきたことについて、とてもありのままに記されている。 「二十年以上、ほぼ毎日『死にたい』と

          自分の星を見つける-土門蘭さん著書『死ぬまで生きる日記』-

          「推し」に出会えていなくても、出会うまでの過程にも物語がある。今あなたの中にある、好きの種を育てていく

          あなたには「推し」という存在がいるだろうか? ある調査結果によると今や2人に1人は推しがいるといわれている。 (https://mynavi-agent.jp/dainishinsotsu/canvas/2022/06/post-727.html) 一方で「推し」という存在に憧れを抱き、まだ見ぬ「推し」への想いを募らせている人もいるだろう。例外なくこの記事を書いている私も、である。 なんとなく好きだけどこれを推しといっていいのだろうか、 そんな頼りない問いが頭をもたげる。

          「推し」に出会えていなくても、出会うまでの過程にも物語がある。今あなたの中にある、好きの種を育てていく

          ちゃんと選んできたんだった

          去年の12月。 深い深い闇の中にいた。  何をするにもうまくいかなくて、動くほど糸が絡まるかのようにうまく動けない。 向けられる言葉に勝手に棘を感じて閉じこもってしまう。人と関わることがしんどかった。 なんでこんなにも生きづらいんだろう。 当時はずっとそんなことを考えていた。 でも今ならわかる。 それは「自分」を生きていなかったから。 誰かの想いを優先しすぎたり、自分に言われたわけではないのに全て自分に向けられた言葉だと思って受けとりすぎたり、周りの考えていることを先回りし

          ちゃんと選んできたんだった

          美容は「自己理解のツール」私は私を活かしていく生き方を選んだ

          美容編集者、ライター、ブックライターとして活躍されている、畑中美香さん。女性誌を中心に美容や健康記事に関して取材、執筆、連載、またnoteで 「やり直し美容」という名のもと、美容についての発信をしてきた。 けれども本格的に美容に向き合い始めたのは、40代に突入する前のつい最近のこと。その過程で気づいた、「美容は人生を通じた自己理解のツールだ」という言葉。 それは一体どういうことなのか。畑中さんの美容を通じた生き方に触れる。 30代後半、ある日突然イケていると思っていた顔がそ

          美容は「自己理解のツール」私は私を活かしていく生き方を選んだ

          「できない、嫌」はやらない。振り返ると彩りある道ができていた(江角悠子さんインタビュー)

          自分の人生は案外、思いもしなかったものの積み重ねでできているのかもしれない。 でもそれは何かを選びとったというよりも、何かを選ばなかったことにあるのではないか。 自分はどうしたいのか、その本心に気づくことは簡単なようで実は容易なことではないと思います。 編集/ライターの江角悠子さんは、迷いながらもできることや、ちょっといいなと思ったことを、たくさん積み重ねてきました。 そんな中で見つけた「自分のことをもっと知りたい」という思い。 自分のことを知ると、生きることが楽になった

          「できない、嫌」はやらない。振り返ると彩りある道ができていた(江角悠子さんインタビュー)

          『松本隆 言葉の教室』-なぜこんなにも松本隆の言葉に心を動かされるのか-

          松本隆さんが話したことを延江浩さんが文章にして出来上がった本、 『松本隆 言葉の教室』 延江浩さんが、松本隆さんの言葉の源を知りたいと思ったところからこの本が創られた。 あとがきにこう記されていた。 わたしにとって、松本隆さん作詞の歌といえば、松田聖子さんの「赤いスイートピー」や「SWEET MEMORIES」、太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」などであった。 なぜ知っていたかというと、音楽番組で懐かしい歌謡曲特集などで何度も聴く機会があり「作詞家:松本隆」というクレジ

          『松本隆 言葉の教室』-なぜこんなにも松本隆の言葉に心を動かされるのか-

          自分に深く入っていく時間

          私の部屋にも秋の香りがやってきた。 香りが鼻中に広がる。 優しく可憐でどこかほっとする香り。 季節の訪れを教えてくれる香り。 身体中を満たしてあげたくて思いっきり吸い込む。 隅々までゆっくりと染みわたり、その幸福感を抱きしめた。 穏やかな心地がして、呼吸のリズムが変わったのを感じる。 忙しない日々で知らぬまに呼吸が浅くなっていた。 深い呼吸や静謐な香りは安らぎを与えてくれ、自然と意識が自分に向くようになる。 自分を少し気にかけてあげる、寄り添ってあげる。 自分が自分の

          自分に深く入っていく時間

          カメラが教えてくれる日常の豊かさ

          小学 6 年生の作文に、「将来は写真家になりたい」と書いていた。 修学旅行で淡路島のクルーズ船に乗って撮った渦潮の写真。 それがうまく撮れた。 そういえばそんな夢を持っていたなと、社会人になってカメラを習い始めて思い出した。 カメラを習い始めた当初は、カフェの写真を撮りたい、街のスナップ写真を撮りたいと、最初に目的があった。でも今はこの瞬間を残したい、その思いでシャッターをきっている。 写真を撮り始めて感じるのは、自分の心が動く瞬間に敏感になったこと。 オレンジ色の空、夕陽

          カメラが教えてくれる日常の豊かさ