【親の宿題プロジェクト 第2回】親の写真アルバムって、どうしてる?
前回から始まった「親の宿題プロジェクト」。さてどんな宿題に取り組もうか?というのが、今回のミーティングのテーマになりました。
家の片づけを手伝えたらいいけれど、いわゆる“ 生前整理" をまるごと請け負うのは、専門の業者でなければ難しい。そんななか話題に上がったのが「写真アルバム」です。
どの家でも簡単には捨てられない!?
50代の実家にあるアルバムといえば、リングつきで分厚く、透明なフィルムの間に写真をはさんでいくタイプ。表紙が布張りだったり、刺繍が入っているものなどもありましたよね。
親が若いころのアルバムとなると、紙のページに小さな三角形のシールを貼って、写真の四隅を差し込んでいくタイプ。もちろん写真もモノクロで、昭和の雰囲気に満ちあふれていました。
話してみると、実家のアルバムについての経験談は、まさに四者四様でした。
ジョナ:「父が亡くなったあと、写真を整理して1冊のアルバムを作ったの。ページごとに見出しやメッセージを入れて、印刷も発注して、専用のケースも作って。実家のご近所さんに見せると、涙まじりに思い出話をされたりするんだよね」
るう:「うちは実家で手つかずのまま。富山県の田舎だからか、親戚一同で撮った写真は山ほどあるんだけど、そういえば遺影に使えるような写真は1枚もないなぁ」
ナッツ:「実家のアルバムはまとめて私が預かってる。親から『好きなように処分して!』って任されたんだけど、どうすればいいのか分からなくて・・・正直、けっこう重荷だよ」
G:「うちは両親が引っ越したときに自分たちで整理したみたい。というか、ほんの4~5枚だけ残して処分していて、こんな少しでよかったの!?とびっくりした」
この4人だけを例に挙げても、親の宿題を子どもが片づけた人、親から宿題をまかされている人、宿題がそのまま残っている人、親自身が宿題を片づけた人・・・とさまざまでした。
でも共通しているのは、ほかの荷物と違って、何も考えずに処分することはないということ。だからこそ手つかずで残されていたり、子どもである私たちに託されたりしているのです。
この宿題を手伝うのはどうだろう
そして昔の写真アルバムは、とにかく重くてかさばります。たいてい何冊もあるから、押入れの奥で場所をとり、取り出すだけでも一苦労。高齢の親になると、扱うのが大変すぎてページを開く気も起きないようです。
そう、どの家でも「ほとんど見ない」し、「場所をとるからできれば処分したい」と思っている。でも簡単には捨てられなくて、いつかはやらなきゃいけない宿題になっているんですよね。
この宿題だったら手伝えるかも?というのが、今回のミーティングで出た結論。もちろん調べてみると、そうした業者さんはたくさんいました。すべての写真をデータ化してくれるサービス、写真整理アドバイザーに相談できるサービスなどなど。
その中で、私たちのフリーランスとしてのスキル―――イラストが描ける、写真が撮れる、文章が書けるなど―――を生かして、ほかにはないサービスを考えられるかどうかが、今後の課題になりました。
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