【親の宿題プロジェクト第1回】50代女性に共通の話題といえば・・・
はじめまして。私たちは東京・神楽坂を拠点に活動しているフリーランスのグループです。
メンバーは全員50代の女性。それぞれこんな仕事をしています。
◉進行制作 ジョナ・・・神楽坂在住16年。実家は福島県南相馬市。NPOの立ち上げに協力して設立17年 デジタルは苦手なのに「神楽坂ひとまちっくす」サイトを運営してます。
◉イラストレーター ナッツ ・・・猫をこよなく愛する。ほのぼの系イラストが得意。東京生まれ、東京育ち。
◉カメラマン るう・・・ポートレートと料理を中心に幅広いジャンルで活動しながら、定期的に写真ワークショップを開催。富山県出身。
◉ライター G ・・・仕事歴25年。住まいと暮らしを中心にインタビュー記事なども手がける。夫婦2人暮らし。
フリーランスといえば、いま新型コロナの直撃を受けている職業のひとつ。実はその前から状況は厳しく、続けていく方法を模索している人がほとんどです。
私たちも例にもれず、企業からの発注は減る一方。そこで、発注を待っているだけでなく、自分たち自身で何かできないかと知恵をしぼることになりました。
お茶をしながら雑談まじりに話していて、自然に出てくるのは、やっぱり家族の話題。
50代になると子どもはほぼ独立していますが、それに代わって親の問題が浮上してきます。
すでに片親を見送った話、親がマンションに引っ越した話、夫の実家が荷物だらけで心配な話・・・
全員の興味が一致することばかりなので、話は尽きません
「実家の片づけどうする問題」にフォーカス
なかでも特に盛り上がるのが、「実家の片づけ問題」です。
私たちの親世代は、とにかく持ち物が多い。育ったのが物のない時代で、物に囲まれていることが豊かさや幸せの象徴だから、とよく言われますよね。
でも、歳を重ねるごとにそれが重荷になってきて、親自身も「なんとかしなきゃ! 」と思っているよう。
イラストレーター・ナッツやライターGの実家は、親たち自身が引っ越しを機に荷物を整理しました。
ところが、どちらの実家も、なんと「捨てすぎた」ことが発覚!
活字中毒だったナッツの親は、蔵書を一気に古本屋に売ってしまい、あとから後悔・・・
おもてなしが生き甲斐だったGの親は、食器を処分しすぎて元気がなくなった・・・という顛末でした。
ことほどさように、50代の私たちにとって、実家の片づけは難問です。
もちろん問題は片づけだけにとどまりません。身体のこと、お金のこと、暮らしのことなど、人が生きることすべてにかかわります。
でも、私たち世代が抱えている難問なら、私たちが解決に適任なのでは? と考えることもできます。
こうして生まれたのが「親の宿題Project」です。
2つの意味をもつプロジェクト
「親の宿題」は「親から私たちに出された宿題」ととらえてもいいし、「親が抱えている宿題を私たちが手伝う」と考えることもできます。
自立心の強い親なら「子どもたちに迷惑をかけないように・・・」と考えて、自分たちで宿題をやろうとするはず。でも高齢になるとなかなかうまくいかず、手助けが必要になります。
最初から「私たちはもう歳だから、あなたたち頼んだわよ!」という親であれば、私たちが宿題を引き受けることになります。
それは親と自分たちの関係しだい。どちらにしても宿題は山積みです。
これからどんな宿題に取り組むかを考えよう!というところで、第一回ミーティングはお開きになりました。
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