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春の山は難しい
山菜探しに会津へフライング(4/20)
今年は例年になく春の訪れが早く、いつも山菜探しに行く会津の山の事が気になって仕方がなかった。
ようやく仕事の間隙を見つけ、弾丸で山へ入ってみた。会津もここ数日は特に暖かく、当日は夏日となるほどだったから、『ちょいとフライングだけどここ数日の高温で意外とドンピシャのタイミングかもな』などと都合の良い期待をパンパンに膨らませて東北道を北上したのだ。
到着した日はもう日が落ち始める時刻だったから、ざっと歩いてどんな感じなのか観察してみた。
すると、悲しいことにタラの木団地が崩壊しているではないか。管理伐採かなんか知らないけど、3mほどの古株がごっそり消えている。数百本あったはずなのだが、古株は刈り込まれた隅っこの方に僅かに残っているだけだ。
タイミングはどうかと言えば、やはり早かった。ゴゴミがそらそろ全盛期に突入する頃で、タラの芽もコシアブラもまだ早い。タラの芽はあと5日ほど、コシアブラも来週ならそこそこ採れるだろう。
それでも気の早いやつはどこの世界にもいるもので、そんなやつを探して歩き回った。
結果としては、一人分としてはそこそこ採れ、さっそく天ぷらやパスタにして楽しんだ。でも、欲を言えばコシアブラをもう少し欲しい。これでは消化不良である。
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いつもは連休が採り頃なのだが、今年は連休では手遅れになる。どこかで再び弾丸するが、標高を上げて探すしかないかなぁ。
春の山菜のシーズンはわずか数日間のピンポイントなのだ。
コシアブラを求めて会津リベンジww(5/4)
と言うワケで連休に日帰りで会津をピストンしてきた。いつもの場所はすっかり時期遅れ。いまごろ何しに来たの?ってな具合である。
仕方なく標高を上げて探した。表から裏磐梯辺りまで探し回った。とりあえず900mで捜索したら、今度は少し早すぎる。タラの芽とハリギリしか採れない。
少し下げて800m辺りで探していたら、なぜかワラビの群生に当たってしまった。日当たりがいい場所だったから焦って出てきてしまったのだろうか。せっかっくなので採った(笑)。
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それにしても連休中だから登山者が多い。午後になるとタラの芽なんかを手にして下りてくる人もいる。自分も登山靴にザックを背負っているから山男にしか見えないだろうけど、ザックは山菜用なので空っぽなのだ。小分けするビニール袋と補給用のペットボトルしか入っていない。クルマではクーラーボックスが氷と一緒に待機中だ。
コシアブラはちょこちょこと見つかるけど、大きな木が出てこない。いつもの群生地なら2時間も歩けばザックはパンパンになる。
そろそろ帰らないと渋滞が怖い。そう考えていた時、ワラビ畑の近くで10mくらいのコシアブラを発見した。コシアブラやタラノ木は粘りがあるので折れずによくしなる。それでも、これより大きくなったら幹を曲げるのは難しい。この1本でそこそこ採れたから空振りにならずにすんだ。コシアブラは大木さえ見つければ何とかなるのだ。
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未明に出発して帰りは渋滞に巻き込まれてしまい帰着が午後10時過ぎ。もはや山菜の下処理をする気力はなく、野菜室に放り込んで寝たのでありました。
本当に春の山は難しいのだ。