磐座(いわくら)〜阿波々神社 参拝記その3
死にそうになってたどり着いた、阿波々神社参拝記のつづきである。
さて、阿波々神社の参拝は終わったので、ここへ来るときに見かけた看板に書かれていた場所へ行きたいと思う。
一つは「無間(むげん)の井戸」。
もう一つは「磐座(いわくら)」。
まずは一つ目。「無間(むげん)の井戸」
この神社は「無間の井戸」と呼ばれる井戸があるという。
遠州七不思議の一つで、つけばなんでも願いが叶うという「無間(むげん)の鐘」があったとか。でもみんなが争って山に登り、その鐘をつこうとし、登山の途中で谷に落ちて死ぬ者も現れ、住職がもう争うことのないよう、この井戸に、鐘を埋めて封印したという。
それがこの井戸。
こんな井戸に入れたとは、よほど住職も見かねたんだろう。なんでも欲に溺れちゃいけないね。
二つ目。磐座(いわくら)
ここには磐座(いわくら)があるらしい。
くる途中の看板によると、
拝殿から少し坂を降りたところに
磐座があると書かれていた。
「ハイキングコース」と書かれたルートを辿る。
転ばぬように足元に気をつけながら歩いていると、目の前に一面苔に覆われた巨大な岩がいくつも佇んでいるではないか。
午後の陽射しが差し込み、岩にびっしりはびこっている、緑の苔をキラキラと輝かせていた。
磐座(いわくら)とは、神様が天上界より降臨のさい、依代(よりしろ)となる神聖な巨石のこと。
要するに、昔の人は大きな岩に神が降りてきて、お言葉を下されると信じていた。(巨木や山の場合もある)
巨大な磐座は、その場にいるだけで古代の人の息吹が聞こえる気がする。
ここに集まり、自然を崇め奉り、自然とともに生きていた。
ここを少し降りれば遠くに富士も見える。
現代の私ですら自然から力を分けてもらえる気がする。
古代の人はこの山の上までやってきては、この巨石を崇め、神を降臨させ、御神託を聴いていたのだろう。
どんな格好で、どんな願いをかけ、どんな暮らしをしていたんだろう。
山を登ってくる時の恐怖はそのときすっかり忘れて、磐座にしばらく佇んでいた。
磐座が好きである。
私は確かに、昔ここにいた。
そう思う。
何代も生まれ変わっていて、縄文時代が1万年続いていたのなら、ここに住んでいたときくらいあるだろう。
しばし磐座の空間を楽しみ、くるくる歩いてから、帰ることにした。
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帰り際に寄ったのが、茶草場テラス。
いろいろ軽食を食べられるようだが、手軽に食べられそうな「阿波々もち」とペットボトルの水を選んだ。
温かいお茶も勧めてくれたが、強いカフェインが苦手なので、お気持ちだけいただく。
「この紙に願い事を書いて、上の神社に持って行くと、願い事が叶うんですよ」
「え、今行ってきちゃいました」
「もう一度行っておいで!せっかくだから^^」
「えーー😅」
そんなわけで、私はすぐに阿波々神社に戻ることになった笑
皆さんは、まず茶草場テラスで阿波々もちを購入してから、神社へ行くことをオススメします。
はい。
とまあこんな感じで、行きは死ぬかと思ったけど、着いてみたら想像以上にいい空間に出会えて、結果とても満足した。
帰りは様子がわかったので、2〜3回のすれ違いも難なくクリア!
次回も車で来るかというと、ちょっと悩むが、あの磐座にはまた行きたいと思っている。
次回は山の麓「いっぷく処」に車を止めて、歩いて登ろうかな。(普段歩かないから悩むけどね)
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