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【考察】己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)の謎を解く・その2の4父・玉主命まとめ
静岡県掛川市にある、地元のパワースポットとして大人気の事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)。
「言葉のまま願いが叶う」として、県外からも多くの人が訪れ、大変人気の神社です。
しかし、その御祭神である己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)
(以下、ことのまち姫)は、古事記や日本書紀、その他文献にも登場しないという、かなーり謎の女神様なのです。
というわけで、ことのまち姫の謎を探るシリーズ。
姫の父・玉主命編。
調べれば調べるほど、この方も謎多き人であり、実は隠された古代のめっちゃ実力者であったのでは?
と思われて、調べる私が深みにハマっております。
そして父を調べる中、ことのまち姫の姿もうっすらと見えてきました。一人考察しては興奮状態w
で、今回は、父玉主命のこれまでのまとめです。
……と前回予告したのですが、さらにいろんな考察が広がっておりまして、まとまらなかったらごめんなさい。
玉主命の別名まとめ
これまで検証してきた多くの別名から「玉主命」をまとめます。
そこから浮かび上がる、玉主の命と、ことまち姫の姿を見ていきたいと思います。
・忌部一族
古代のヤマト朝廷に仕え代々神様をお祀りする、宮廷祭祀を司る一族
・天石門別安国玉主命(あめのいわとわけやすくにたまぬしのみこと)①門の神さま、宮殿を守る神様。天孫降臨ではニニギの命に付き従い天下る。(最近ドラマ 「全領域異常解決室」で藤原竜也がやっていた役です。)
②玉主は太玉命の子
③娘に天津羽々がいる (掛川市阿波々(あわわ)神社の御祭神。事任八幡宮のちかく)しかも事代主の后神
④奥さんは八倉比賣 (アマテラスとも言われる)
・天石戸別神(あめのいわとわけのかみ)は又の名を櫛石窓神(くしいわまどのかみ)、豊石窓神(とよいわまどのかみ)といい、御門の神である
・大刀辛雄命(たちからお)天手力男神(タヂカラオ)
→天岩戸神話で、岩戸に隠れたアマテラスを岩をこじ開けグンショー!と引っ張り出した。
・大国栖玉命(おおくにくすたまみこと)=九頭竜大明神(くずりゅうだいみょうじん)
①大伴氏の系譜「古屋家家譜」より
『天石門別安国玉命は、大国栖玉命(九頭大明神)』 とある。
②奈良の「国栖(クズ)」一族。古事記や日本書紀ではまつろわぬ人々と される。「九頭」「国主」 (クズ)とも書く。(国玉、キーポイントです)国巣=国主=九頭龍!
・磐排別命 (イワオシワク)
それはどの名前になって「強い」が強調されている。古事記や日本書紀では吉野の山奥で「土蜘蛛」的な描かれ方をされている。
・「天背男」「天香香背男」=星神
『安房国忌部家系』天背男命(あめのせおのみこと)別名、「天岩戸別命」またいわく「明日名門命」「后神八倉姫命」。娘にことまち姫と天津羽羽の名前が出てくる。
①日本書紀では、武将で知られるフツヌシとタケミカヅチが唯一平定できなかったのが、この星の神カガセオだったとする
②愛知県名古屋市の星神社、星宮社など一部は天津甕星を祭神とし、「北極星を神格化した妙見菩薩の化身」ともされている。妙見信仰は、北極星や北斗七星を神格化している信仰。
・天津甕星(あまつみかぼし)
茨城や栃木で多く祀られる、星神。大石に変じたという伝説がある。大甕神社にて「宿魂石」として今も祀られていて、別名「魔王石」とも呼ばれているのだそう。
まずは、事任八幡宮に伝えられている「忌部の神である玉主命の娘神」の忌部氏系図や、「ことまち姫」の記載されている系図を逆に探って見ました。
最後に「九頭竜」なんてことばも出てきてびっくりです。
大国主命説
そして、この記事を書くまで、疑惑的に考えていた「大国主命」も浮上してきました。
詳しくはまた別記事で書きます。
まとめ
昔の偉い人、別名が多すぎ説です。
が、まあこれはよくあることで、かの大国主もいろんな別名があることで知られています。
(大己貴(おおなむち)神・葦原醜男(あしわらのしこお)・顕国玉(うつしくにたま)神・八千戈(やちほこの)神・大物主神・於保奈牟知・大国魂神)
そこへまた、この玉主命も大国主だとすると、一体いくつ名前があるんでしょう?
(「大国主」が「将軍」「大臣」のように役職名だとすると、納得はできます)
そして、名前と共に伝わる伝承に「阿波国」「岩」「半端でなく強い存在」が見え隠れし、龍神や星神なんてキーワードも出てきました。
どこまで一緒なのか、それとも途中から別人なのかわかりませんが、全てを通すと見えてくるものがありました。
それが、「出雲系の阿波国の人々(忌部)が、東海地方に深い関わりを持っていた」というもの。
その辺りをまた深ぼっていきたいと思います!
はあー無理やりまとめました笑
次はことまち姫の旦那さん。「ココトムスビ」です。
旦那さんもとんでもない人です笑
お楽しみに!