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こどもの精神のために気をつけること


こどもの精神のために私が気をつけている6つのことをまとめました。
ここでいう「精神」は、基本的な愛着や自己肯定感から、好奇心、意欲、レジリエンスなどの非認知能力を含む意味で使っています。


1.約束を守る


こどもとの約束は、些細なことであっても、こども自身が覚えていなくても、守るようにしています。
ねらいは2つあります
 ・こどもとの信頼関係を築く
 ・記憶力トレーニング
約束を守ることが信頼に繋がるのは言うまでもないですね。
記憶力トレーニングについては、約束を果たすときに、「昨日○○するって約束したね」と伝えることで、こどもが過去の出来事を思い出す練習になると思っています。


2.こどもの感情を否定しない


感情を否定されると、自分の感情を正しく認知できなくなったり、人に不信感を持つようになってしまうと思います。と思っていても、これは結構やってしまいがちなので特に気をつけています。
たとえば、こどもが同じことを繰り返したがるとき、つい「さっきも同じことやったじゃん。別のにしようよ」と言いたくなってしまいます。
でもよく考えたら私も3日連続で寿司を食べたり、同じ漫画を何度も読んだりします。
あとは、大したことない傷でも、こどもが痛いと言ったら、そうだね、と共感してあげるようにしています。
「それくらい大丈夫!痛くない!」と言ってしまわないよう気をつけています。


3.制限の根拠を誤魔化さない


お菓子は1日1袋まで、公園で遊ぶのはあと10分...
こどもの意思に反する制限を設ける場合、その基準の根拠はなんでしょうか。
これ以上は危険を伴う、健康を害するなどのわかりやすいものはいいのですが、そうでない場合、その根拠は曖昧にされがちです。

例を挙げると、外で遊んでいて、急いでいるわけではないが「今日はもう十分遊んだから帰るよ」と言いたくなるときがあります。
ですが、この“もう十分遊んだ”というのは親の勝手な感覚なので、こどもは納得しません。
親の「帰りたい」という本音を隠して、「あなたはこれで満足しているはずだから」とこどもの気持ちを理由に仕立てあげています。
こどもは納得しないどころか、「満足できていないあなたが悪い」と責められていると感じるかもしれません。

ですのでこの場面では、「もっと遊びたい気持ちは分かるが、ママは疲れてしまったので、今日はもう帰りたい」と伝えるようにしています。

育児において、制限の根拠は必ずしも客観的でなくていいと思います。
私が嫌だから、私が心配になってしまうから、というのは根拠として成立すると思います。
これらを自覚せずに、「もう十分なはずだから」「みんなそうしているから」とそれっぽい言葉で誤魔化さないように気をつけています。


4.失敗の機会を奪わない


失敗から学ぶことはたくさんあります。
ましてや自分の意思で挑戦して、よく考えてやってみたことであれば尚更です。
危険がない限り、私はこどものやることを黙って見守るようにしています。
ただ、挑戦したい気持ちは、「困ったときに親がすぐに助けてくれる」という安心感とセットです。
なのでこどもが求めてきたときはすぐに助けるようにしています。


5.こどもの気づきを否定しない


飛んでいるヘリコプターを見つけたこどもが「飛行機!」と言ったとします。
反射的に「違うよ、ヘリコプターだよ」と言いそうになります。
でもこれではこどもの発見を否定することになり、メリットがないどころか、こどもの好奇心や積極性を損なう可能性があります。
ですので、私は以下の2点に気をつけています。

 ・発見したこと自体を褒める
 ・間違えた物との共通点を考える

これを踏まえて、次のように言い直します。

「よく見つけたね!いろんなこと見てるね!
あれはヘリコプターだよ。飛行機と同じで空を飛んでるね!」

発見したこと自体を褒めるのは、こどもの好奇心や積極性を損なわないようにするためです。
間違えた物との共通点を考えるのは、こどもの抽象的思考力を鍛えるのがねらいです。


6.経験は“貯蓄”するという意識で


我が家のお風呂にはアヒルのおもちゃが12個あり
ます。
娘がこのアヒルで遊んだあとは、一緒に1個ずつ数を数えながら片付けます。
その場では数字を覚えさせたり、数の概念を理解させるような特別な働きかけはしません。
この先、娘が数字を理解したいと思ったときに、アヒルを数えたことを思い出せたらいいな、という気持ちでやります。

私も、経験が即座に理解に繋がらないことはたくさんあります。でも、何かのきっかけに「あれはこういうことだったのか!」と後になって理解できたりします。そして、そういうときの方が、「理解するという楽しさ」を実感できたりします。

言葉や数を教える、というとフラッシュカードで同じ言葉を繰り返し聞かせたり、何度も数字を読み上げさせたり...というやり方をする人もいます。
ですが、我が家では、記憶や理解は娘のタイミングに任せています。
娘にとってそのときがきたら、「あれはこういうことだったのか!」となるように、普段は経験を“貯蓄”するという意識でいます。
娘と私が同じように感じるかは分かりませんが、「理解するという楽しさ」を娘が自分で発見できたらいいなと思っています。



以上の6つが、子の精神のために気をつけていることです。
まだうちの子は幼いので、これらがどんな結果に繋がるか現時点で分かりません。
子の様子を見て、変えていくこともあるかもしれません。
とにかく、子が「自分で幸せになる力」をつけられるよう、サポートしていきたいです。

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