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次世代能楽師の会「伝承の会」2024.11.9

一ヶ月ほどたってしまいましたが、「伝承の会」のはなしなど。

こちらは主に京都を拠点をしている若手能楽師の方々の発表会みたいなもの。齢一桁から20代の若手が出演します。
見所(観客席)には関係者や家族、友人らとおもわしき人々が多く、ただただ次世代若手を見たい・応援したいだけといった私のようなものは少ないかもしれないですね。河村能舞台のイベントで紹介があってから時間の許す限り拝見しています。

はじめは最年少組から。小学校低学年から中学生の男子女子。
とくにちっちゃい子は手順を忘れてしまったり詞章が飛んでしまったりもするけれど、そこがまたいい。ちいさい子独特のよく通る声と、ありあまる元気で決めポーズでズササッとすべってるところもすごくいい。舞台つるつるだもんね。そして特に幼いお子さんは、装束に「着られている」という様相がたまらんかわいいです。めいいっぱいのおしゃれです。いいです。いいですね。


伝承の会プログラム
会場ではどの子がどなたの子どもさん、或いはお孫さんであるか
といったプリントが配布されます

とくに気になったお子さんを記しておくと、まず『唐船』の河村百々愛さん。たたずまいが大人。なにその落ち着きと貫禄。あと声の安定度。
あとでよく見たら中学生さんでした。いやマジか。

そして高砂の吉田学史さん。たしか高校生になったばかりかな、小柄で声変わり前。しかし、しかしですよ、すっごい力強い声と振る舞い。なんだこれ。「吉田学史 能」で検索するとYouTubeに小学生時代(小4)の彼が出てきます。君、ほんとにお子様ですか? その声なんですか? その舞、小4ですか??? 
後でお兄ちゃんの吉田和史さんが出てこられたのですが(『殺生石』)、さもありなん、すごく格好いい。ナイスガイ。足を鳴らすところも、声も。
この兄弟、この先みのがせなくってよ

そして舞囃子『熊坂』青木真由人くん。超推し。超推し。キャー素敵。ヘアスタイル変わってる!前髪あがってる!!
『熊坂』はこの先、彼を象徴するものになるんだろうと思われます。薙刀をふるう姿に、声で一瞬にして観客を飲み込むパワー。
若手能楽師では大槻裕一くんとともに私の中で双璧なんだぜ。

狂言はねぇ、茂山鳳仁・慶和・虎真の3名による『口真似』。茂山一門ですよ。もう若手とかそういうもんじゃないですよ。プロ。もう熟練。彼らが出てくる安心感。そう、安心して笑えるんですよ。若手がんばれドキドキじゃないんです。おお、きたきた、楽しませてくれよ~なんです。

書ききれなかったほかのみなさんも、ほんと素敵でしたよ!

「伝承の会」は毎年秋に開催されます。
こうして次世代を応援できる会、いいなと思います。めきめき成長していく様子はみていて元気をいただけます。
来年も楽しみだ~


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