ぼくのにっきちょう その2
○月○日 はれ
きょう、ぼくはおともだちのゆきえちゃんちにあそびにいきました。
いえについたら、ゆきえちゃんが「すごいこと、はっけんしたよ」と、いつもねてばっかりいるゆきえちゃんちのぶたをひざにのせました。
「みててよ」と、ゆきえちゃんはいきなりぶたにかんちょーをしました。
するといつもとじているぶたのめが、ぱっとひらきました。そしてみるみるうちにかたちがかわり、おおきくなり、なんと、せのたかい、すごいきれいなおねいさんにへんしんしたのです。
ぼくはびっくりして「ど、どうしたの?」ときくと、ゆきえちゃんは「こないだ、あんまりねてばっかであたまにきて、えいってかんちょーしたらこうなった」と、むねをはりました。
しゃべるし、なんでもいうこときいてくれるよ、というので、ためしに「こんにちは」とおじぎしたら、「こんにちは、なおゆきくん」と、にこやかにあいさつしてくれました。
「なまえはなんていうの?」ときくと「ぶたみっていうんだよ。わたしがなまえつけてあげたの。かわいいでしょ」と、ゆきえちゃんはまたむねをはりました。ぶたみ。ぼくは、ふーん、といいました。
ぶたみちゃんはきいろいぱーかーにあおいじーんず、あかいえぷろんというかっこうでした。なんかしんごうきみたいだなあ、とおもってそういったら、ふたりからあたまをはたかれました。
そのあと、こんびににおやつをかいにいこうとゆきえちゃんがいったので、みんなででかけました。ゆきえちゃんがのっているくるまいすは、ぶたみちゃんがおしていきました。すごくじょうずにくるまいすをおすので、ぼくはぶたみちゃんがちょっとすきになりました。
こんびににつくと、ゆきえちゃんはばうむくーへん、ぶたみちゃんはようかんをかいました。
ぼくはあいすこーなーで、がりがりくんのついったーあじをさがしました。ついったーあじ、ついったーあじ…あれ?なんでぼく、ついったーあじ、さがしてるんだっけ?まあいいや。やっぱりなかったので、のーとあじのがりがりくんをかいました。
おかねをはらうところで、みんなのおやつがはいったふくろをぶたみちゃんがもらうと、ふたりはさっさとでていき、おみせのべんちでおやつをたべはじめました。ぼくは、あれ?とおもいましたが、やさしそうなおばさんのてんいんさんがにこにこしているので、ぼくはおかねをはらいました。
おやつをたべたあと、ぼくたちはゆきえちゃんちにもどりました。
「じゃ、またね」
「うん、おやすみぃ」
ゆきえちゃんはぶたみちゃんにかんちょーしました。ぶたみちゃんはあっというまに、もとのぶたにもどって、ぐーぐーねちゃいました。ゆきえちゃんもぶたをまくらにしてねちゃったので、ぼくもとなりでごろんとなり、みんなでなかよくいっしょにねました。でもとちゅうで、ねぼけたゆきえちゃんのうらけんをかおにくらい、びっくりしました。
おきたらゆうがたになってました。あわてていえにかえったら、おかあさんにおにみたいなかおでおこられ、あたまをはたかれました。きょうもおこられてばっかで、ついてないなあ。