新規プロダクトのブランド"KAGOX"を作り世に送る軌跡 14 カゴ本体の金型生産へ
こんにちはSHIMONです
世界一かっこいいカゴをデザインし販売をしています
今回はカゴ本体の生産についてです。
初めての試作品からだいぶ進化したボディですが、3Dプリンタでの製作を終えてこれから本格的な大量生産です!
大量と言っても個人なのでSONYのテレビとは、段違いのスケールの小ささです。
金型製作は色々な会社に相見積もりを取りました。
日本の会社だとカゴ一個の金型でも1000万は超えました!ひぇーーー!もいろんそんなお金はありません。
ボディ本体だけではなく上のパーツ、取手などの付属物もまた個別に作らねばなりません。お金がない!これまたカゴックスのプロダクト作り中止の危機です。もう何回目でしょうか・・・。
そこで中国の深圳の会社にも見積もりを取ったところ350万程度。高い!けど、、日本に比べるとだいぶ安い。
どうやら大手のブランドにも製品を作ってる様で、なかなかに物は良い様です。
ハッキリ言ってメーカーとのやりとりはSONYの方々に任せています。ただ、彼らはSONYを退職して、独立して起業しました。小ロットでも自分の様なスタートアップの会社のプロダクト制作を手伝う会社を作りました。
まさに願ったり叶ったりだですが、彼らとの出会いがなければ絶対にプロダクト製品を作ることなど出来なかったです。偉そうに一人で起業した様に書いていますが、裏では色々な人に支えられてることを実感します。
本当に感謝だらけです。
その後会社から個人の契約に移るのだがそれは後の話。担当は最初と変わってNさんになっていました。以後彼のことは元SONYのNさんとします。
中国の会社と彼は射出成形に関する難しい交渉から契約に関しても間に入ってくれていました。例えば先に書いた、金型から引き抜くときの穴や、どこを押して金型から取り出すか。どこの部分に力がかかって、カゴが変形するかなど素人ではちんぷんかんぷんな話ですが、熱心に英語でやりとりしてくれました。話し合いの途中で必ず問題が起こります。このデザインではここに無理があり、成形できない。など問題は山積みでしたが、なんとか代案を何個も出して妥協点を見つけていく作業でした。最終的には納得していく形で商品化を目指していくことになります。
このようなやりとりを中国と繰り返し、製品化を目指していきました。
金型のお金は半金最初に支払い、ようやく試作です!簡単に言っていますが一つ一つ確認しながらで何ヶ月も話し合いを繰り返しています。
我ながらただカゴを作りたい!との思いからよくここまでこれた物だと思います。
中国の会社に金型とサンプルの発注をしてまた数ヶ月・・。
ようやくサンプルが出来上がってきました。
ここで形は大体出来上がりましたが、歪みや細かい問題点はまた工場と打ち合わせていきます。
そして重要なことはシボです!シボとは表面の凸凹加工のことです。正直サンプルのままだと表面はツルツルでテカテカ。100均のカゴの様で全く高級感がありません。ここから表面の凸凹をいろんなサンプルから選んでいきます。これは金型に後から追加で処理をすることでシボ処理が出来ます。
そこからまた時間が経ち・・
とりかかりからかなりの時間が経過しましたがようやくカゴの生産体制が出来ました!次回は細かい変更や発注での苦労を書いていく予定です。では