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新規プロダクトのブランド"KAGOX"を作り世に送る軌跡 12 ロゴクリップ量産へ①


こんにちはSHIMONです
世界一かっこいいカゴをデザインし販売をしています


マットブラックなカゴに合うアクセサリーとしてアルミビカビカのロゴクリップを考えだしましたが、生産ができるかどうかを検討しなくてはいけません。
色々な工場にあたって見積もりも聞いてみましたが、まず個数が万単位とのこと・・。
そして一個の単価も何万円にもなってしまう。
これではカゴ一個の販売価格は10万円以上かかってしまうことになります!

それを万単位で発注となればもう破産です。

とにかく思っていたより敷居は高く、製品化は暗礁に乗り上げました。

だいぶ日は経ち、なかなか解決策がないままでした。

クリップのサイズ

Facebookにも製品化が難しいことを書き込んでいましたが、それを見た昔のフットサル仲間のHさんからメッセージをもらいました。
ウチならできるかもしれないと!

彼は岩手で加工業を営む会社の経営者で、色々新しい試みで製品を生み出していました。まずはそこにお邪魔することにしました。

工場内

色々中を見せていただき、自分のカゴに対する熱い想いと金属のクリップを作りたい旨を話しました。

やはり最初はカゴを作るというのがピンときていない様でしたが、さすがに金属の話になると話は早く、工場の方々も親身になって相談にのってもらえました。
とごクリップには金属を!と考えていましたが金属といってもいろいろな種類があり、ステンレスや鉄、アルミ等種々ありました。ここはアルミ製品の質感が好きなこともあり、アルミにすることになりました。

ここからが本当に大変で、クリップの様な小さいものを曲げるのはとても大変な作業で、かなりの職人技が必要な作業でした。
もちろん機械では出来ないとのこと。


左は試作品、右は目標 試作品はかなり形が不安定



何回も宮城から岩手に車で赴き相談を重ねました。
何回も話し合う中で、アルミの特性から不向き等色々教わりましたが、小さい商品を曲げて整形するには今までにやったことがないとのことで何回も打ち合わせをしたところ、アルミの板を切り取り特殊な曲げる機械まで作っていただきました。

アルミを曲げるための作業
一個一個手作業で曲げている
工場見学

長い一枚板をまず細長く切り、それをまた一つ一つのサイズに切り取ります。
それを一つ一つ折り曲げる特殊な台に乗せて手作業で丁寧に折り曲げる根気のいる作業でした。

おかげでようやく作りたかった様なクリップの形になってきました。しかし、クリップの端の切断面が、手作業で切っているためギザギザになってしまいました。
どうしても美しさの面からは妥協できないとの話をしましたがなかなかに難渋しました。

自分の様な素人の意見で、しかも発注も小さいのに懇切丁寧に話し合いを続け、ようやくかたちになりました。

完成した試作品
カゴにもバッチリはまる

カゴにバッチリはめるにもサイズ感と、挟み込む幅を合わせるのがとても大変な作業でした。しかし出来てみると本当にカッコよく思った通りの出来となりました。Hさんには本当に感謝しています。今後も売れていっぱい発注できたら良いのですが。自分の力不足でまだ個数が売れてないので今後頑張る予定です。少し長くなったので分けますが次回もアルミのロゴクリップの話です。ではまた。


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