チャブ錠〜シリーズ 鍵の歴史11〜
1817年の #イギリス において、#不正解錠 による #窃盗事件 が発生しました。
そこでイギリスの #政庁 は、他の #鍵 では開けられず、かつ、不正 #解錠 しようとした事がわかる #錠前 に対し #懸賞金 をかけて募集しました。
その結果、多くの応募の中から、イギリスの #ジェレミア・チャブ (Jeremiah Chubb)が作製した、#レバータンブラー錠 が採用されました。
この錠前を「#チャブ錠」といいいます。
チャブ錠の #構造 は次の通りです。
#レバータンブラー の内部にH字状の切り欠きがあり、そこに #デッドボルト と一体化した突起物が入り込んでいます。
そして、#鍵の回転 によってこの突起物に障害がなくなると、デッドボルトが引き込まれるという #原理 はレバータンブラー錠そのものです。
では、チャブ錠の優れていた点は一体何かというと、それは #検知装置 を備えていた事にあります。
どういう事かというと、正規の鍵以外で開けようとしても解錠できない事はもちろんですが、その後に #正規 の #合い鍵 で開けようとすると #閂 が引き込まれない為、不正解錠が試みられたことを知る事ができるのです。
また、チャブ錠は正規の鍵で反対に回すと、正常状態に戻るような #仕組み にもなっています。