【シリーズ〜鍵の歴史⑧〜】ローマの南京錠と中世のウォード錠
#ローマ では #指輪 のように指にはめる、#南京錠 の #鍵 が使われていました。
#ローマ人 が、指輪状の鍵(#指鍵 というもの)を使った理由には諸説あり、例えば「衣服にポケットがなかったから」、「ローマ人は風呂好きだったから」等と言われています。
#ローマ時代 が終わると指鍵は衰退した為、ローマ人の生活習慣には指鍵が密接に関わっていたと言えます。
さらに、ローマ時代には #ウォード錠 に近い鍵も使われており、#中世 以降も広く使われ続けました。
なお、ウォード錠はローマ時代に発明されたわけではなく、#ギリシャ時代 には知られていましたが、その #起源 についてはよく分かっていません。
#中世時代 にウォード錠が使われていた理由は、戦乱の中で大きくて丈夫な #錠前 が必要とされていたからで、当時の #錠前師 達はウォード錠から脱却しようと試みましたが、どれも成功には至りませんでした。
そこで #ウォード 錠を複雑にしたり、仕掛けを加えたりする事で、安全性を高めるという方向に進まざるをえませんでした。
具体的には、#鍵穴 を表に出す為にいくつか手順を踏むような仕掛けが施されました。
これは日本の #カラクリ錠 と同じ考え方です。
中にはユニークな仕掛けとして、#トラップ の穴が空いており、そこに指を入れると挟まれて驚き大声を上げ、#番人 が飛んでくるというものがあります。
あるいは、ナイフが飛び出したり、ピストルが発射されるというものまであったそうで、当時の職人達によって、技術力と知恵 を凝らした錠前が数多く誕生しました。
やがて、ウォード錠の鍵の形状は時代と共に変化し、形状によって、#ロマネスク や #ゴシック や #ルネッサンス 、#バロック、#ロココ 等の様式に分類されます。
一方、当時の鍵は実用品としてだけではなく、権威の象徴としても見られていた為、#ヨーロッパ の #王族・ #貴族 達の中には錠前や鍵に興味を持つものもいました。
例を挙げると、#ルイ14世 や #ルイ16世 が鍵マニアであった事は有名であり、ルイ16世に至っては #ヴェルサイユ宮殿内 に、錠前制作の仕事場を作ったほどでした。
しかも、囚われの身になっても、牢獄内での鍵の製作を許されていたといいます。
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