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蹴鞠の名人

平安後期(白河上皇の時代)、「鞠聖」と呼ばれた藤原成道という方がいました。笛の名手で今様も上手に歌い乗馬も巧みにこなす。特に当時貴族の間で流行っていた蹴鞠けまりに熱心だったとか。

蹴鞠 | スポーツの守護神 白峯神宮 (shiraminejingu.or.jp)

藤原成道さん、どのくら熱心だったかというと蹴鞠けまりの練習日数は七千日を超え、そのうち連続でなんと二千日。土砂降りの日は室内で、病気になれば寝床で寝たまま鞠を蹴ったという話😮

蹴鞠けまりを続けて連続千日たった時、蹴鞠の名手たちを招き蹴鞠けまりの祭式を催します。皆と蹴鞠の名人技を繰り広げ、神棚に飾られた御幣を鞠に供えた後に宴会でもてなします。皆が帰ったその夜、日記を書こうとすると鞠が転がってきて鞠の精を名乗る童子三人と出会うことに。

鞠の精の教え

藤原成道さんは三人の童子と語らい、人々が蹴鞠けまりを愛好すれば国が栄え、幸福がもたらされ、寿命が長くなって病気をしないばかりか後世にも良い影響を与えると教えられる。

それは、蹴鞠けまりをする心構えとして鞠の他には何も余計なことを思わない。そうすれば自然と心の罪がなくなり輪廻転生に良い影響をもたらす縁が生まれる、と。だからこの道に一層励むように諭される✨

また、周りに樹木が生えている場所で蹴鞠を行い、自分達の名前を呼べば木を伝って降りてきて奉仕する、とも。

だから、自分には蹴鞠けまりの精が見守っているのだと心に懸けてもらえれば、絶えず守護し蹴鞠けまりの道に上達することを約束しますよ、と言い残し鞠の精たちは消えて行く。

参考図書『精霊の王』中沢新一著
本の中で、この精霊は中世の芸能・技芸に携わるものの守護神と言われた「守宮神しゅぐうしん」の顕現だとしています。

感想

いくら熱心とはいえ七千日分の練習はどんだけ~って感じだけど、道をきわめるために精霊への呼びかけ。そして、余計なことを思わず行い、精霊に見守られているという普段からの心懸けが大事だったとは。

以前読んだ本に「花の精霊」が出てきたので、次から精霊に声をかけてみようかな。あっ、その前に練習の連続千日が必要かも😅

おかげさまで

先週うれしいお知らせたくさんいただきました。スキして下さった皆様、記事紹介、どうもありがとうございます💖

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