自分が必要とされていない?

転職していろいろ変化はありましたが、顕著に感じることはメールと電話の量が圧倒的に減ったこと。コロナの巣ごもりの時期は、メールも電話も一本も無かったことも。現在在籍している企業はハンドメイドの家具とか建築に付随する装飾的なモノを製作しています。製作しているモノがほとんどが一点物で、個性が強い印象のモノです。営業先であるオフィスやホテルを多く設計している設計事務所は、個性が強すぎるものは受け入れてくれないので、部分的にその個性を活かした提案をして、特徴を出すことで実績に繋げていこうと活動をしているのですが、これが上手くいかないのです。提案をした時の相手の反応は様々ではあるのですが、結構好印象だったなと手ごたえを感じるケースも多々あるのですが、その後のリアクションを待てど暮らせどやってこない。『もうあの提案のことを忘れてしまったのかな?』『あの提案を活かす案件がないのかな?』『コロナの影響で案件が動いていないのかな?』と日々悩んでいます。『そもそも自分は必要とされていない存在なのかな』と感じることも多々あります。そんな中でも見積を提出して実績に繋がると期待していた案件がいくつかあったのですが、お客様の都合で案件自体が中止となったり、予算が足りずに我々の仕事まで費用が捻出できなくなったり、ことごとく流れてしまいました。今年もあと2か月と差し迫ってきましたが、今年の実績は転職初年度の10%と惨憺たる状況となりそうです。結局私たちの仕事をその案件の中で必然とするところまで持っていけていなかった自分の責任ではあるのですが、手の及ばないと要素もあり、今後どうしたら良いのかわからない状況で、こんなに苦しんだのは初めてでした。

妻との話し合い

転職以降、妻との関係もぎくしゃくしていました。またコロナの影響で私が家にいる機会が増えたために、どうも妻の居場所を奪ってしまったようで、妻の様子がおかしい。私が怖いみたいで私と顔を合わさないように家の中で逃げてしまうのです。会話ができないので、メモのやり取りでコミュニケーションを図ろうとしていたのですが、そのメモには生きることがしんどいと記されていることもあり、精神を病んでいる雰囲気を感じました。一緒にカウンセラーのところに行こうと言っても、ほっといて欲しいとのこと。仕事も家庭もうまくいかず八方ふさがりになってしまって人生初めての試練を味わいました。

そんな中で、まずは仕事の方の状況を変えていこうと考えました。営業職としての役割を果たすことができず、今後の見通しもままならない状況のため、私の人件費が大きく会社に負担を掛けてしまうため、責任を取って辞職を前提に会社と話し合う決意を固めました。そして意を決して妻に相談を持ち掛けました。この時は妻を怖がらせたくなかったので、顔を合わさず距離をとって話しかけました。思いのほか色々話ができました。私が転職は結果的に失敗だったと切り出したのですが、妻は世の中の人たちがしたくてもできないチャレンジをしたんだ、と言ってくれたのです。加えて、私が子供たちにカッコいい父親の生き方を見せたい、と転職前に妻を説得する際に発言していたことを引き合いに出してくれたりと、恨みつらみばかりが妻を覆っていたのではなかったということがわかりました。これは大きかったです。妻の心の支えがあると無いとでは、これからの再出発において天と地ほど違いますね。この会話から1ヶ月ほど経過して、まだまだ日常的に妻とまともに会話ができる状態に戻っていないのですが、妻とは繋がっているという心持の状態を抱けているのは、生きていく大きな推進力になっています。



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