読書会に行ってきた話
来月初旬に読書会を開こうと思っておりまして、私自身読書会なるものに参加したことがないので先日初心者向けの会に参加してまいりました。
渋谷にあるブックカフェで、お昼のオープンする時間までの間貸し切りで開かれたその会は、参加者4人とファシリテーター(進行役)で『当日用意されている本の中から選んで目次や表紙だけで話し合う』っていう、ちょっと変わったものでした。
普通は自分の好きな本や課題で出した本についてやっていくんだろうけど、この会(回)は「読書会ってどんなふうにやるの?」をテーマに場の雰囲気を知る、というのをメインにしていたので本を読み込むといったことはしませんでした。ていうか読んだことのない本を選ばされて「どんな本か、皆さんに説明してください〜」とか言われた(笑)。
けっこう特殊な読書会だったと思います。
まあでも、今回参加してみていろいろと学びもあったので自分の会用に気になるところをピックアップしておきたいと思います。
・場のつくりが大事。とくに本に仮託して自分語りをするならなおさらですが、集中できてなおかつ会の雰囲気に合った会場を用意する事が必要。
遅刻とか途中で抜けて電話しに行くとか、とにかく集中が削がれると空気がダレるのでそこらへんは最初にしっかりとファシリテーターが述べておく。
この会場選びとファシリテーターの空気感づくりでその会の印象はほぼ決まるんじゃないかな?
・「本を語るのか」「自分を語るのか」のバランスの宣言。今回の会もけっこうファシリテーターの方が「本について話すことで見えてくる自分」というものを何度も口にされていたので「あ、じゃあ内容のことばかり話さなくてもいいんだな」という安心感がありました。
参加者を募る段階でどっちを重視するのかをきっちり宣言しておいた方が来る人たちとってもどういう意識で臨めばいいのかわかるので、そこははっきり伝えておいた方がいいな、と。
・この会では付箋を使って最初に本に対して自分で「問い」を立てさせておいて、その「答え」を各自に書いてもらう。最後に自分で答えを書く。そういう目的を持った読み方をさせる。そうするとより明確にこの本から自分が何を得たいのか、何を知りたいのかがわかる。
しかも終わった後に他の人の書いた付箋が手元に残る。これがけっこううれしい。
わたしの生きづらさ研究会でも蓄積されたノウハウ、知を共有できるしくみがほしいと思っていたので手軽にできるこれは大いに参考になりました。本の内容が後押ししてくれるから自分の考えやアドバイスがしやすいんですよね。この「発言のしやすさ」は読書会ならではって感じです。
まあこの会は本当に本自体の存在感が薄くて、雰囲気を知ることが主眼でしたので今度わたしが開くやつは課題図書を使って(たぶんフロムの『愛するということ』になると思う)、それを頼りにご自身の話をしていく形になると思います。
何となくのイメージですが、まずは最初に自己紹介&印象に残った箇所を出してもらってホワイトボードでみんなで語ったのち、いくつかの小グループに分かれて付箋を使って「問い」と「答え」のやり取りして、最後に全体でまとめる、って感じかな?
もし長い時間やるようだったら途中でテーマに合った自分のオススメを紹介してもらう、とかもやれるのかな?
まあそんな感じで規約と進行表作ろうかな、と考えております。
そんな感じで、また詳しいことが決まったらお知らせしますね〜。