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九月までにバディミッションBONDを

影山アヤ

　こんばんは。影山アヤと申します。
みなさん、バディミッションBOND、やってますか。


　やるなら今です。

何故、バディミッションBONDをやるなら九月までなのか

　まずバディミッションBONDとは、ニンテンドースイッチから出ているアドベンチャーノベルゲーム。王道でストレートながら嫌味なく丁寧に書かれたストーリーと、コミカルな演出、胸を熱くする展開でコアなファンを獲得しています。



　プレイ時間は三十～五十時間程度。制限時間内にタイミングよくボタンを押すシーンもありますが、普段ゲームをプレイしない人でも問題なくクリアできる難易度です。完全コンプリートをすると情緒が凄いことになるので、ぜひコツを掴んでSランククリアを目指してください。サイドエピソード等はフルボイスなので、作業をしながら聞き流すのもアリです。
　イベントのあるソーシャルゲームと違って買い切りゲームなのでゆっくりプレイできる、はずなのですが……今、早めにプレイして欲しい理由があります。
　ネタばれを踏んで欲しくないから？　それはあります。
　売上貢献してほしい？　それもたしかに。


　一番の理由は、公式ツイッターが「リアルタイムで」キャラクターの誕生日や記念日にショートショートを投下しているからなのです。
　母の日父の日、七夕……そのどれもがプレイしていない人には普通の光景だけど、クリアした人間にはすべての意味が解るという絶妙な文章。見たかった光景であったり、予想以上の光景であったりと、どれも破壊力が強い。


　主人公の父が同僚と接していたシーンなんて、クリアしてから見ると感慨深い……感慨深すぎる……



　十月と十一月にはメインメンバーの誕生日があります。きっとまた悶絶するような事が起こるでしょう。
　さらに、九月と十一月、そして十二月に「ドラマCD」が出ます。声優の演技もすごいバディミッションBOND。いったいどんなことをしてくるのか。


　　あらすじを読んだだけで「戦慄」してしまうような、ゴリゴリのネタばれだらけのCDであることが解っています。当然ですねクリアした人向けだもの。
　それまでにはプレイして欲しい。クリアだけなら三十時間ですが、内容を咀嚼する、あの時どんな感情だったかを考察する時間が必要だと思うので……。

追記

九月にオンラインイベント!?　手厚い！！

円盤化するかもわからないので、ぜひ9/18の熱狂を一緒に楽しめるようプレイして欲しい。

おまけ　BONDの可愛いやつら

　ずば抜けてキャラクターがいい。可愛いカッコいいもありますが、とても丁寧です。「このキャラクターならこういう言動はしないだろう」というラインがしっかり守られているから、キャラブレがない。けれど人間らしい矛盾は抱えている。メインだけでなく関係者、モブすべて憎めないキャラクターたちです。
　主人公であるルーク。父親に憧れてヒーローを志す青年です。真面目で困っている人を見捨てられない健気さと、甘いものや美味しいものが好きで弾ける笑顔をみせてくれるのがチャームポイント。選択肢によっては空気の読めないジョークを繰り返すポンコツになりますよ。彼を中心としてストーリーが進みます。孫にしたい。
　主人公の相棒、アーロン。実質もうひとりの主人公ですね。紛争地帯で生き、今は物理系怪盗をやっているアウトローです。目つきが悪く口も手癖も悪い、その一方でルークとは年相応にじゃれあったり意外な弱点があったりと、魅力の尽きないキャラクターです。姉が居る弟キャラでもあるんだよ！
　チームメンバーで年長者のモクマ。ひょうひょうとした性格ですがフィジカルが強すぎる元忍者おじさん。女性は口説くしお酒に溺れる、だらしなくかっこ悪いところばかり見せて来ますが……メインになる章での森川智之さんの演技は必聴です。凄い。ルークに美味しい食べ物をあげて観察するという最高の趣味を持っています。
　モクマの相棒になるチェズレイ。美貌の詐欺師かつ、人を破滅させる犯罪者。丁寧で落ち着いた口調とは裏腹に、自分の完璧な作戦を乱した男に激しい愛憎をぶつけます。こんなの仲間にしていいのか、というほどのショッキングな場面から始まる一方有能でよく気が利く面倒見のいいタイプでもあるからどうしたらいいのか分かりません。凄い。

　キャラクターが濃い、そしてキャラクター同士の組み合わせが「どれも」素晴らしい。
　外伝的なバディエピソードからもその魅力が伝わります。

　ルークとアーロン→王道かつ至高。正反対だけど同じモノを秘めた二人が困難を乗り越えて「ヒーロー」になる物語。かつ、時々ケンカがお兄ちゃんと弟。（どちらがお兄ちゃんかは想像におまかせします）
　ルークとモクマ→最高のほのぼのコンビ。トンチキグルメの食べ歩きをして「うまーい！」とずっと言っている。さり気なくルークに気遣いしてくれるモクマと、モクマにも頼って欲しいルーク。素敵な先輩後輩……いや、父子……ですね、すいません。
　アーロンとモクマ→実は武闘派同士で相性がいい二人。実力を隠してのらりくらりとするモクマに、アーロンがぶつかります。本気を出して戦って欲しいんですね。その一方モクマの悩みに発破をかけてくれたり。仲のいい師弟みたいな感じ。
　ルークとチェズレイ→本作の爆弾。ぜひプレイする時はメインストーリーと同時進行で読んで欲しい。チェズレイのことを信じると決めたルーク。ルークの事を籠絡しようとするチェズレイの関係が、ある一つの真実で繋がります。最終的に、凄い。面倒見の良さの暴力。
　モクマとチェズレイ→邪道かつ覇道。裏切ったものと裏切られたものの織りなす愛憎劇。一見、チェズレイが自分を邪魔した可哀想なモクマに執着しているだけのように見えますが……モクマの人間臭さがたまりません。この恋路はもう見守るしかできない。
　アーロンとチェズレイ→ワイルドイケメンなアウトローと魅惑的な美貌の犯罪者のドタバタコメディ。口が達者なチェズレイに振り回されるアーロンがのろけ話に巻き込まれてとっても可哀想なことに……悪党コンビは可愛いですね。力関係は例えるなら姉と弟。

　刺さる関係がちょっとでもあれば、体験版もありますので、よろしければ手にとってみてください。今、関係性ストーリーにのめり込むのならバディミッションBONDです。そして「文字書きにもオススメ」です。その理由はまたそのうち、なにかの機会に。

読んでくださりありがとうございます！

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