鞘から抜かない
自分が強くなるために
たくさんの学びをし、
たくさんの修行をするよね
いよいよ強くなってくるとですね
尊重されたり
尊敬されたり
憧れられたり
頼られたりしてくるの
そりゃいい気分ですよー
しかしねぇ
そうなってくると人は
あなただからできたんだって言う
私とあなたとは違うって言う
しまいには
私なんかどうせって言い始める
距離をとるようになる
ちがうよ
私は特別なんかじゃない
あなたも一緒だ
そう言っても届かないんですよ
こうなってくるとね
人との距離の問題になってくるわけでね
いかに強さを見せないか、感じさせないか
いかに強さを出さずに済ませられるか
いかに対等だと思ってもらえるか
いかに身近に感じてもらえるか
いかに味方だと受け入れてもらえるか
コミック「バガボンド」で
剣豪・柳生石舟斎はこう言います
「いかに鞘から抜かずにおくか。そのために我々は死にもの狂いで剣を振っとるのだ」
こういったところは
武道も経営もおんなじなんだよなぁ
って感じています