【文房具】あなたの知らない芯ホルダーの世界
以前書いた三角スケールの記事が
思っていた以上にたくさんの方に見ていただけて
ビックリしています。
読んでいただいてありがとうございます。
今日もまたあまり使っている人が少ないと思われる文房具、
芯ホルダーについて書いていきます。
そもそも、芯ホルダーってご存じでしょうか。
簡単に言うと、芯の太いシャープペン。
自分は2mmの芯しか使ったことないですが、
2mmより太い芯もあるようです。
シャープペンと同じように2mmの芯を
ホルダーに入れて使います。
シャープペンの芯は細いので
芯を削るってことはしませんが、
芯ホルダーは鉛筆みたいに芯を削ることができます。
専用の芯削りがあってそれを使って
芯をお好みの細さに調整することができます。
通常の鉛筆やシャープペンと同じように
HBとかBとか芯の濃さも選べます。
この芯ホルダーですが、
自分が最初に手に入れたのが
大学に入学したときの学用品の共同購入の時でした。
前回取り上げた三角スケールと同じタイミングで
手に入れました。
製図の授業やデッサンの授業で使うということで
購入した記憶があります。
じゃあ、実際授業で使っていたかというと
あまり使っていた記憶がない・・・。
だって、シャープペンの方が圧倒的に便利だから。
ただでさえ時間のかかる作図、
いちいち削って使うよりも
太さの違うシャープペンを用意しておいて
それを使い分けた方が楽なんですよ。
でも、この芯ホルダー、
本来の描くという用途で使うことはほぼありませんでしたが、
本来の用途ではない他の使い方で
よく使っていたんです。
当時大学で受けていた設計製図の授業では
A1のケント紙(画用紙みたいなもの)に
図面とかコンセプトとかを描いて
提出していました。
CADはありましたがデジタル出力は認められず、
手書きでの提出が必須だったんです。
直接ケント紙に図面を描いてしまえば
いいのですが、失敗したら最初からやり直しだし、
それが怖かったので自分はこんなやり方をしていました。
インキングというのは
サインペンみたいなペンで上書きすることです。
これにも専用のペンがあるんですよ。
(また別の記事で紹介するかも)
で、話は戻って、
上記2番の図面をケント紙に写すときに、
この芯ホルダーが役に立つんです。
もっと正確に言うと、
芯ホルダーを削った時に出る削りカスが
役に立つんです。
トレーシングペーパーに図面を描いたあと、
紙を裏返して芯ホルダーの削りカスをパラパラと蒔き、
ティッシュペーパーを使って
全体が真っ黒になるまでこすりつけるんです。
紙の裏が真っ黒になった状態の図面を
ケント紙の所定の位置に配置、
そしたら、図面をひたすらなぞります。
裏には芯ホルダーの削りカスがついているので、
なぞるとなぞったところがケント紙に写る。
こんな感じで図面をケント紙へ写していくわけです。
ここでこう思った人もいるかもしれません。
確かにその通り。
その通りなんですが、
カーボン紙で写した線って消えないんです。
なぞるとき何か間違って線を引いてしまったら
その時点でまた最初からやり直しになってしまいます。
でも、芯ホルダーの削りカスなら
消しゴムで消すことができるので間違っても安心。
そんなわけで
新品の芯をひたすら削ってカスにするっていう
作業をやってました。
こんな用途外の使い方をしていた学生時代ですが、
本来の用途通り、書くものとしてこの芯ホルダーを
使う機会が社会人になってからやってきます。
社会人になって施工管理の仕事に就いたのですが
工事現場では芯ホルダー使う人多いんです。
芯が太くて折れにくい、
芯が太くて書いたものが見やすい、
こんな理由からコンクリートの上や
ボードの上に印をつけたりするときに使いました。
普通の文房具屋さんには置いてないですが、
ホームセンターに行くと工事現場用の芯ホルダーが
売ってるんですよ。
通常のものと比べて使ってないので違いはわかりませんが、
もしかすると工事用の方がもっと折れにくく
できているのかもしれません。
今でも現場では使われていると思います。
ちなみに、芯は黒ではなく、赤をよく使います。
赤の方が目立つので。
以上、芯ホルダーについてのお話しでした。
にしても、今設計製図の授業で提出するプレゼンって
どうなってるんだろう。
CADとかillustratorとか使うのOKなんですかね。
今思えばこんなこともあったな~と振り返れますが、
当時は何で手書きじゃなきゃダメなんだよって
イライラしながら作業してたことを思い出しました。
おわり。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?