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【文房具】あなたの知らない三角スケールの世界

自分の中では仕事道具のひとつなんですが、
一応文房具だろうということで
今日は三角スケールの話をしようかと思います。

三角スケールを使っている人って
建設業界の人か模型を作る人くらいで
一般的にメジャーな文房具ではないですが
こんなものがあるんだという程度に
読んでいただけるとありがたい。

皆さんが普段使っている定規は
縮尺1:100の目盛りがついた定規のはずです。
三角スケールは縮尺違いで6種類の目盛りがついた
定規になります。

建築業界で使うのは
1:100 1:200 1:300 1:400 1:500 1:600の
6つの縮尺で表記されている
三角スケールがメインかと思います。
他にも測量屋さんがよく使う
1:150とか1:250という縮尺で表記されているものや、
模型用とかになると、
1:87とかとても微妙な縮尺のスケールなんかもあったりします。

三角スケールはプラスチックや木製、
アルミ製のものが多いです。
アルミは熱膨張しやすいと建築士試験で勉強しましたが、
こういった「ものを図る道具」に熱膨張しやすい素材を使っても
いいのかとちょっと不思議に思ったりもします。
アルミが大きく膨張や収縮するような環境では
そもそも使うことがないだろってことかな。

実際自分が使っている三角スケールがこれ。

DRAPAS 三角スケール

大学に入学したときに
授業で使う道具を共同購入したのですが、
その時に買ったものを未だに使っています。

表記されている縮尺は
1:100 1:200 1:300 1:400 1:500 1:600
となっています。

表面がプラスチックでできているのは
わかってたんですが、
芯材が竹だったことは今回調べてみて
初めて知りました。

これは会社のデスクで使っています。
30cmと長いので持ち運び用としてではなく、
デスクで使う専用の三角スケールにしています。

ステッドラー ミニ三角スケール

こちらは表面がプラスチック、
芯材がアルミの三角スケール。

素材がアルミなのと、寸法が短いので
外で打合せをするとき等に持って行くために
使っています。

表記されている縮尺はこちらも
1:100 1:200 1:300 1:400 1:500 1:600
となっています。

penco 三角スケール

こちらはオールアルミ製の三角スケール。
表記されている縮尺は
1:100 1:200 1:300 1:400 1:500 1:600
となっています。

おもちゃみたいなスケールですが
ちゃんとした三角スケールです。

細くて軽いのでこれも持ち運び用として
使っています。

VANCO スケール(表面)


VANCO スケール(裏面)

こちらは三角ではないですが、
一応三角スケールのようなものです。
表記の縮尺は
1:100 1:200 1:300 1:500
となっています。

この定規の最大の特徴が
白い面が通常縮尺、黄色い面が70.7%縮小縮尺に
なっているところ。

例えば、A2サイズの用紙に縮尺1:100で書かれた図面は
A3サイズに縮小印刷されてしまうと縮尺が崩れて
1:100の図面ではなくなってしまいます。
(縮小によって1:141くらいの図面になってしまう)

そこで登場するのがこの定規。
この定規の黄色い面に書かれている目盛りは
A2からA3、A3からA4等、
紙のサイズがひとつ小さくなったときに、
図面にある表記のまま使えるように、
あらかじめ目盛り間隔を紙の大きさに合わせて
縮小してくれてある定規なんです。

設計事務所からもらう図面の中には
印刷してもらった図面の紙のサイズが
原本の紙のサイズと違うってことがよくあるんです。
原本はA2なのに、
図渡しで紙でもらう図面がA3ってことが多い。

こうなったときに
昔はA3の図面をA2に拡大コピーしたものを使って
積算してましたが、
このスケールを使うようになってから
もらったA3の図面でそのまま積算ができるようになりました。

通常の三角スケールで
1:100~1:600までの縮尺を縮小して表記している
縮小された図面専用の三角スケールも売ってるんですが、
自分はこのスケールで事足りているので
これを使っています。

以上、簡単ですが三角スケールのお話しでした。
そもそも、今は図面からの数量拾い出しも
手拾いじゃなくてPC上でソフトでできるように
なってきているから三角スケールを使う機会も
少なくなってきてるかもしれませんね。
自分はまだ三角スケールをガッツリ使ってます!

よく考えてみると
建築製図で使う道具には一般にはあまり使わない道具が
結構あるかも。

雲形定規って知ってます?
自在定規って知ってます?
勾配定規って知ってます?

雲定規や自在定規は使わないかもしれないけど、
勾配定規は1級建築士の設計製図の試験でも使うのかな。
・・・イヤなこと思い出したので今日はここまで。

おわり。

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