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常識と非常識
皆さまご機嫌いかがでしょうか。ヨガインストラクターで日本茶アドバイザーの まるやま ゆみ です。
私の文章に目に止めていただきありがとうございます。
突然ですが、私が子供の頃の話。
世界の常識・非常識というテレビ番組がありました。クイズ番組です。
超若手、東京に進出したてのダウンタウンが回答者。
この番組が終了し、次の新番組がごっつ。
まぁ。どうでもいい、的を得ない話です。常識について話をしようとしたら突然思い出しました。
常識と非常識を分けるもの
何かと言うと「あの人非常識だよね」という人がいます。
そういう時、とっさに「それってどこの常識?」と思ってしまう私。
揉めるので、実際には言いませんよ。でも思っちゃう。
アメリカではお店でサービスの提供を受けたらチップを払うのが常識。
日本では「お客様は神様だろ!?」と切れられる可能性があるのが常識。
その地域ごとに常識が異なります。
まぁ、アメリカにもチップを踏み倒す人はいるかもしれないし。日本にだって「お客様は神様ではありませんし、ましてやそんなこと神様はおっしゃいません。」と啖呵を切る方もいらっしゃるでしょう。
人権を阻害するような行為(例えば加害行為とか)以外は、地域ごとに正しいとされていることには違いがあります。
あ、でも場合によっては加害行為ですら「正しい」「正義」とされているケースもありますね。
もう少し平和な例え話
受け持っているヨガクラスで背骨の話をしました。
背骨の話はとても大切だと思っているので、結構あらゆる場面で出しています。
背骨って見えないから、背骨(という存在)は知っているけど、実際にどんな役割をしているかとか全く想像がつかない。というのが大半の方ではないかと思います。
そもそもどこから始まってどこまであるのかとか、考えたことありますか?
で、一応「解剖学的に正しいとされる人間の背骨の動かし方」というものがあるわけです。多少の個人差はあれど、概ね皆さん同じように動きます。
「では動かしてみましょう」
背骨がある胴体を伸ばしたり、ねじったり、背中を丸めたり、反らせたり。
皆さん私の指示通り胴体を動かすのですが、「解剖学的に正しいとされる人間の背骨の動かし方」には程遠い。「よくある間違い」の状態なのです。
一番多いと私が感じている事例についてご紹介します。
背中を反らせる動き。ヨガのポーズだとラクダのポーズというのが有名です。ラジオ体操第一にもありますね。手を腰に当てて、天井の方を見る動き。
多くの方が首の後ろか腰を”折ります”。
反らせる動きは、体を滑らかなカーブを描くような形に持っていきたいのですが、一か所を「ぽきっ」と折り曲げてしまうことが多いです。
重力に任せて頭蓋骨が下に落ちてしまうとき、首の後ろ側は折れ曲がって、首の前側は伸び切ってしまう。まさに首の皮一枚でつながっている感じ。
反らせるポーズをすると腰が痛いというあなたは、腰がぽきっと折れています。
背骨がどこにあって、どのように動いて、こういう風に動かしましょうというコツを話しても、反らせる時には折りやすいところを折ってしまう。
どれだけ時間をかけて丁寧に話をしても、繰り返し話しても、違うやり方を試してもらっても、反らせる時には折りやすいところを折ってしまう。
何が言いたいのかというと、「反らせる」という動きは「こうやって体の一か所をぽきっと折る行為なのだ」という常識があるのだなという仮説を立てたのです。
私が説明した話は常識外なので、受け入れられないというか、説明を受けているにも関わらずどう動いて良いか分からない。まさに腑に落ちない状態。
分かりたいとは思わない
そうなると私は「解剖学的に正しいとされる人間の背骨の動かし方」をどれだけ説明しても修正されない状態について、いろいろ考えていくわけなのです。
まずは私の技術力・知識不足。理解し共感を得て行動の変容を促せるような話し方では無かったのでしょう。
もっと勉強しなさい、という話。
次に、分からせようとするのは私のエゴです。これは、ヨガ哲学的にも大変よろしくない状態。非常に独善的な考えは改めるべきですね。
で、最終的に受け取る本人が分かろうとか変えようとしない限り行動変容は起こりません。
自分の人生が終わると頭では分かっていても、犯罪に手を染めたとしても、心の底から自分が変わろうとしなかったから、適切な助けを求められなかったから、あの人はあんなことになるまで止められなかったわけです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
また、読みに来ていただけたら嬉しいです。
それでは。
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