初心者を盾にとった老害のいなし方

とぉ~く氏の「初心者への「対応」「向け」って何?」で気になった部分。

ネガティブな表現だが…
とぉ~く的に「初心者向け」は「自分は直接関わる気ないケド、アレなら誰かが教えるまでもなく初心者でも出来るだろ。アレならきっと親切な誰かが教えてくれるよ。アレやれと言っとけば、言った俺は初心者対応した事になる」という匂いがする

例えば、なにか複雑なルールがあるが面倒なので除去して簡単なルールを導入している時に、卓にいた老害が「本当の複雑なルールが~」と言い始めたとしよう。ここでGMが「そんな複雑なルールをしたら初心者がわからないでしょ」とキレた。
大抵のtwitter学級会だとこの話は「老害がクソ」で終わることがほとんどであるが、どう考えてもGMもクソである。「初心者がわからない」というのは、「初心者は理解力に乏しい」と初心者を馬鹿にした発言としか思えない。
初心者であろうが、時間をかければかなりことは理解できる(もちろん理解できないようなこともあるとは思うが、そのような難解なことは初心者でなくても理解できないようなものがほとんどであるので、省く)。


ライター望月優大氏がJOCの東京五輪パラリンピック大会組織委員会元会長の森喜朗氏の女性札別発言に関してのコメントがある。

森喜朗氏の女性差別発言に対して男性があえて言葉にすべきこと

https://www.getrevue.co/profile/hirokim21/issues/issue-349078

1. 森氏の発言は「失言」ではない
最初に重要なことを確認しておきたい。それは森氏の今回の差別発言が「失言」ではないということだ。
辞書を引くとわかるように、失言には「言うべきではないことを、うっかり言ってしまうこと」という意味があるが、森氏は「うっかり」ではなく意図的に一連の「言うべきではないこと」を口にしている。
それらが意識された言葉であったということは、彼が「テレビがあるからやりにくい」とか「また悪口を言ったと書かれる」などの形で「本当は言うべきではないことをこれからあえて言いますよ」という趣旨の予告をしていることから明らかだ。
つまり、彼の言葉は口が滑ったとか、悪気はなかったという種類のものではない。悪気はあったのだ。森氏はそれが「良くない発言」であることをわかった上で、あえて言葉にしたのである。
そこには彼の自由な意思があり、あえてする言葉の選択があった。その点は極めて重要なことだ。「失言」と表現することは彼の意思を見えづらくする。彼は自分が何を言っているか、最初からよくわかっていたのだ。

単なる言葉一つについての言葉狩りではなく、全文を見ることでガラッと印象が変わる。意識的に言っているのか無意識であるのかだ

話を戻す。単純に言えば、「相手がその複雑なルールを理解するためにどれだけ努力が必要なのか」が焦点であるはずだ。

しかし、この「そのルールを説明したら初心者がわからない」の一文には「初心者は理解力がないから、自分が説明したように理解してほしい」の意味しか読み取れない。GMはその老害に対して発しているつもりであるが、「簡単なルールを導入している時に、卓にいた老害が」とあるように初心者はそれを聞いているのである。
「そのルールは重要じゃない」「そのルールは私にとって面白くない」「複雑な方で説明資料作ったらサマリーの枚数が増えすぎた」などの時間や分量の制約ではなく、「初心者が理解できない」という「初心者の能力」を勝手にその場で見定めていることが問題である。
単にこれを「老害を黙らせる」だけで捉えるのはいかがなものなのだろうか。

この場で老害をいなす回答は「そのルールを説明してたら時間が足りない」だろう。
そして、まず前置きに「今日は簡単なルールを使う」と初心者相手に言っておくべきだ。前置きをせずに、簡単なルールを説明し始めたら「これが本当のルールである」と相手に思わせてしまう。老害が言ってしまうのも納得だ。

GM側も言葉に気をつけたい。





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