アガシオン・チロプティアル Wayfinder Bestiary#4

アガシオン・チロプティアル AGATHION, CHIROPTEAL

この暗い肌の小さな骨格を持つ人形生物は、細い腕から伸びる革のような翼と、頭を縁取る巨大な蝙蝠のような耳を持つ。

チロプティアル CR 5 CHIROPTEAL

XP 1,600
中立にして善/小型サイズの来訪者(アガシオン、他次元界、善)
イニシアチブ +4;感覚 擬似視覚60フィート、暗視60フィート、ディテクト・マジック、夜目、シー・インヴィジヴィリティ;〈知覚〉+12
オーラ [恐怖]のオーラ(20フィート、DC 16)

防御

AC 19、接触16、立ちすくみ14(+1回避、+1外皮、+1サイズ、+1【敏】)
HP 39(6d10+6)
頑健 +3、反応 +9、意志 +8;+4対毒
DR 5/悪または銀;完全耐性 [電撃]、石化;抵抗 [氷雪] 10、[音波]10;SR 16

攻撃

移動速度 20フィート、飛行 90フィート(良好)
近接 爪×2 +12(1d4+食らいつき)、噛みつき+11(1d6+1d6出血)
特殊攻撃 反響音の爆発
擬似呪文能力 (術者レベル6;精神集中+8)
常時—ディテクト・マジック、シー・インヴィジヴィリティ、スピーク・ウィズ・アニマルズ
回数無制限—エイド、ダークネス、イアピアッシング・スクリーム(DC 13)、ゴースト・サウンド(DC 12)、ステイビライズ
3回/日—ブラー(自身のみ)、ディストレッシング・トーンUM (DC 14)
1回/日—ディスコーダント・ブラストAPG (DC 16)

一般データ

【筋】10、【敏】19、【耐】12、【知】13、【判】16、【魅】15
基本攻撃 +6;CMB +5;CMD 20
特技 《回避》、《かすめ飛び攻撃》、《武器の妙技》B、《武器熟練:爪》
技能 〈はったり〉+11、〈交渉〉+8、〈飛行〉+17、〈知識:次元界〉+10、〈知覚〉+12、〈真意看破〉+12、〈隠密〉+13
言語 天界語、竜語、地獄語;スピーク・ウィズ・アニマルズ、真言
その他の特殊能力 癒しの手(3d6、5回/日、常に6レベル・パラディンとして扱う)

生態

出現環境 任意の地下(ニルヴァーナ)
編成 単体、対、集団(5~8)
宝物 標準

特殊能力

反響音の爆発(超常)/Echo Burst:チロプティアルは喉頭に過負荷をかけ、あらゆる方向に耳をつんざくような音を発し、半径50フィートの爆発の範囲内にいるすべての敵に5d6ポイントの[音波]ダメージと聴覚喪失状態を与える。DC 17の頑健セーヴに成功すると、ダメージは半減され、聴覚喪失状態は無効化される。セーヴDCは【魅力】に基づき、+2の種族ボーナスを含む。


 チロプティアルは腕から伸びた革のような翼、各翼で伸びた「指」、長い爪のあるつま先など。蝙蝠のような特徴備えた小型の細い骨の人形生物である。彼らの人間のような顔は、普通よりわずかに大きく広く先の尖った耳――それぞれがチロプティアルの頭部の半分以上の大きさを持つ――を除いて、小さな特徴ばかりである。人形生物の顔の多くは楽しいと思われるかもしれないが、中には驚くほど見にくい顔をしているものもいる。服装はシンプルな形相をしており、飛行中に絡まないように身体の知覚に持ち歩けるものはほとんどもっていない。日光の下で冒険をする場合、完全に慣れるまでは敏感な目を保護するためにスモーク・ゴーグルに頼っている。
 ニルヴァーナのより暗く深淵部からくるチロプティアルは自身のアガシオンの親類の殆どよりもダークランドに家を構えるが、そこでも志を同じくする者をほとんど見つけない。ダークランドの奥深くで、通常交易路の近くをねぐらにするか、保護するためにスヴァーフネブリンのむらに住む。地表に近づくと、保護者としての役割を果たし、定命の者が気が付かないうちに危険な領域に侵入してしまうのを防ぎ、ダークランドの危険を封じ込める。
 チロプティアルはシンプルに暮らす傾向があり、果物や菌類の食事を好み、家の暗闇の中で地域の歌を歌って過ごす日々を好む。しかし他の文明の役得をすぐに楽しみ、快適さを自由に提供する共同体はしばしば一度良いものを見つけたら放置することを嫌う守護者と一緒にいることがよくある。多くのチロプティアルは他人が自分の外見を恐ろしいと思っていることを理解しているため、地表の定命の者の今日だいたいに近づくのは遅い傾向がある。代わりに彼らは可能な限り影から働き、より偏見のない人々に注意深く溶け込んでいく。
 彼らは直接の対決を避け、奇襲の戦術を採用することを好むが、チロプティアルは鎮圧するために大きな敵に対して団結し、掴みかかっていく。彼らの麻酔効果のある噛みつきは即座に出血を的に与えるが、チロプティアルは通常戦うことが余儀なくされている相手を容態安定化させる。チロプティアルのエコロケーション能力は地下のトンネルや迷宮をマッピングするためのコツを与え、ダークランドや他の暗く閉鎖されている空間を探索している者によって貴重な味方となる。自分たちの相対的な弱さを認識しているため、悪に対してめったに先頭に立つことはないが、より強固な味方を支えるために熱心なサポート役に徹してくれる。
 典型的なチロプティアルは身長3フィート、体重40ポンドである。バード、クレリック、ローグとなることが多い。稀に盲目のものもいるが、このような者は特に祝福されているとみなされ、次元界の境界上で跳ね返っている創造の残響に同調していると信じられている。このようなチロプティアルはしばしばオラクルとなる。

出典:Jason “Mikaze” Garrett (Wayfinder #9)
Art by Peter Fairfax

OPEN GAME LICENSE Version 1.0a

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