「初心者対応してます!」って有効ですか?

度々の引用で大変恐縮であるのだが、とぉ~く氏の「初心者への「対応」「向け」って何?」で気になった部分。

●昔、 #TRPG コンベンションのGMプレゼンで「初心者対応って具体的に何をするの?」と質問したら、GM立候補者(15人位いた)の多くが考え込んでしまい、全員が回答するまで30分位係って、質問者がスタッフに怒られてたなぁ。
とぉ~く:開会式など全員の時間リソースを使う場では聞いてはいけないモノらしい…(つまり定義は運営側がしとけって事かも?)。

コンベンションの卓紹介(と言ってもオンセでプレイヤー募集かけるときもそうであるが)、どうしても「初心者対応卓」ですとアピールしてしまう。
改めてよく考えてほしいのだが、卓紹介のプレゼンの目的とはなんだろうか。
もちろん、「自分の卓に参加してくれ」ということであるが、プレゼンで発している言葉はなんだろうか。自分の卓のアピールポイントだろう。
「初心者でも遊べます」というアピールポイントは、初心者にも魅力的だ。つまり、他のGMが卓紹介で「初心者対応が~」と言っていなければ、「初心者対応している」ということが存分にアピールできる。しかしコンベンション全体で「全卓初心者大歓迎なので是非」と銘打たれているところでは「初心者の方も安心して遊んでください」は何一つアピールになっていない。

プレゼンで本人が最も強く語っていたところは、セッションでしっかりと見る(もちろんプレイヤーがプレゼンをしっかり聞いていた事が前提ではある)。全卓で合格点60点でテストプレイをしていたとして(数字はテキトーである)、他の卓であれば合格点程度であればよいところを、「初心者対応完璧」と言っていて他の卓と同レベルの初心者対応していたらその卓の魅力とは一体何なのだろうか。

なぜこれが問題とならないのか。1つは「初心者対応をできているのか」の査定をするのが初心者だからである。初心者であるがゆえに、ある程度の「初心者対応」ができていればそれ以上の区別がつかない(そこまで「初心者対応」に目のこえた人は初心者ではない場合がほとんどだ)。
もう1つは、その時の他の卓なぞ参加者じゃないから知らないということだ。他の卓の「初心者対応」のレベルがわからないので、相対して自分の卓の「初心者対応」のレベルがどの程度のものなのかわからない、自分の中の絶対的な基準になる。

仮にプレゼンで「これこれこういうファンタジーができます」とすれば、プレイヤーの意識は「これこれこういうファンタジーができているか」に行く。多少初心者対応ができていなくても、プレイヤーの満足度は「これこれこういうファンタジーからどの程度逸脱していなかったか」に依存するはずだ。
自分の売りというものをアピールした方が良い。

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