TRPG初心者対応とは その5

初心者対応が全くなされてない例をあげよう。

NHK総合で2019年1月10日に放送された『まるごと STAR WARS ~いよいよ完結スペシャル~ 』である。
放送日を見れば分かるが、The Rise Of Skywalkerの特集番組である。
この番組にはどうしようもできなかったであろう事故と、何を考えてこの構成にしたのかという2点がある。

まず、「どうしようもできなかったであろう事故」について。
スターウォーズで重要な点はEP3のダース・ベイダー誕生、ルークとレイア生誕と、EP5の"I am your father."の3つである。
発端は、2019/12/27放送のアメトーーク!STAR WARS芸人であった。
このアメトークで狩野英孝に、EP4→EP3の映画公開順ではなく、EP1→EP6のエピソード順に見せるという企画があった。
映画公開順に見ると、"I am your father."のシーンで「父親だったの!?」と驚き、EP3の最後で、「ダース・ベイダーになれて良かったねー」って思うはずだ(表現は絶対おかしいが)。
狩野英孝に見せた時、EP3でアナキンが闇落ちした所で衝撃を受け、"I am your father."で「ふーん、そうなのよねー」って反応をするという非常に面白い企画であった。
で、『まるごと STAR WARS ~いよいよ完結スペシャル~ 』では、EP1からEP8までのストーリーを解説するということをやった。エピソード順でである。
アメトークでエピソード順で見ると反応が変わって面白いということをやったのに、NHKでやってしまったのは企画かぶりだろう。

「何を考えてこの構成にしたのか」についてだ。
この番組のナレーションは、浪川大輔と伊藤静だった。
誰かといえば、アナキンの吹き替えと、アソーカの吹き替えである。
重要なのは、アソーカが初めて実写に出たのは、The Rise Of Skywalkerである。
同番組ではナンバリングの映画のみの話の筋を紹介してた。したがって、The Clone Warsの話はなかったのである。
見ていて、なぜ登場してもいないキャラクターの方がナレーションしているのかよくわからなかった。
紹介しているもので完結していないのである。

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