Killteam2024夏データスレートあれこれ
大人気ボードゲームKillteamでは季節の節目ごとにデータの修正やバランス調整を行います。これはデータスレートにまとめられるのですが、既存の修正内容もまとめて記される都合で何が変わったのか非常に分かりにくくなっています。(一応*で区別できるけど、・と見分けがつきづらい)本稿で一緒にデータスレートを読み解き、なんとなく理解を深めていきましょう。
本稿では記号で記された距離表記を「mv」で行います。△は1mv、○は2mv、□は3mv、⬠は6mvとなります。よろしゅうね
前々回のはこちら、前回はこちら、今回のはこれからはじまりますヨ
1. 何が変わったんだろう？
今回変わったのは以下のキルチームです。
パスファインダー
レギオナリー
ブラッディド
ハイエロテック・サークル
エグザクション・スカッド
ハースキン・サルヴェイジャー
フェルゴウル・ラヴェイジャー
スカウト・スカッド
いつもよりは少ないかな……(感覚麻痺)
いよいよ前シーズンに実装したキルチームが完成した気がします。内容はだいたい妥当！正直なところ、フルスケール40kよりバランス調整が上手い気がします。ちゃんとゲームデザイナー求人がうまくいったらしいですの……
それではちゃきちゃき見ていきましょう。
パスファインダー
パスファインダーは強くなりすぎたり弱くなりすぎたりして調整が難しい印象があります。若干のナーフとベータ＝デシマへの対応が行われました。
MB3 レコン・ドローン・特務兵の固有アクション『分析』：自軍の攻撃ダイスを、任意の数ではなく代わりに 1 個リロールできる。
バフが「執拗」から「精度安定」レベルまでナーフされました。今後のトーナメントの結果次第では「連撃」(出目1をリロール)程度に再調整されるかもしれません。
ドローン・コントローラー・パスファインダー・特務兵の『ドローン・スカウト』アビリティ：『ハザードエリア』 ルールを使用するバトルでは、ドローン特務兵は自軍側降下ゾーンの4mv以内に全体が収まるように配置しなければならない。『閉鎖空間』ルールを使用するバト ルでは、ドローン特務兵を上記のように配置できない。 代わりに『偵察』ステップ終了時に、ドローン・特務兵が自軍側降下ゾーン内に全体が収まっており、なおかつ隠密態勢であるならば、その特務兵はフリーアクショ ンとして通常移動あるいはハッチ操作のアクションをいずれか、あるいは両方実行可能。その特務兵は第1ター ニングポイント中に態勢を変更できない。
めちゃ長いですが、前回のデータスレートで明文化されていなかった処理について記してあります。ベータ=デシマではドローンの戦術的優位性がより増すかもしれません。
特殊戦略、偵察斥候：この特殊戦略は、第1ターニング ポイント中に発動できない。
「偵察斥候」はキルゾーン端6mvの特務兵がその場でダッシュ相当の移動を行える特殊戦略ですが、2次元的に移動できる都合上ベータデシマとの相性が良すぎるので調整されたものと思われます。それでも十分有用な戦略です。
レギオナリー
自軍のロスターには、4種類の〈混沌の烙印〉キーワード の中から、どのキーワードを持つ特務兵も編入できる。ただしバトルで使用するキルチームを選択する際、コーンの キーワードを持つ特務兵とスラーネッシュのキーワードを持つ特務兵を同時に編入することはできず、ナーグルのキーワードを持つ特務兵とティーンチのキーワードを持つ特務 兵を同時に編入することもできない。
「混沌の烙印」で選べるキーワードが増えました。ロアとバランス調整の都合で強すぎる組み合わせが縛られているのが好印象です。一応バフに当たります。
ブラッディド
トレイター・オグリン・特務兵：『軽遮蔽物』の特殊地形と、 【負傷限界値】が15以下の特務兵は、この特務兵に対して遮蔽物によるボーナスを提供しない。
デケェ特務兵が(あまり)隠れられなくなりました。そりゃそうだよ
ハイエロテック・サークル
アビリティ『機体再生プロトコル』：特務兵は 2+ で機体再生に成功し、特務兵は失った【負傷限界値】を D3+2 ポイント回復する。さらに機体再生トークンの3mv以内（ただし敵特務兵の接敵範囲内に入ることはできない）に任意の態勢で配置できる。
ここまで来たら「機体再生プロトコル」は自動成功でもよくないかとも思います。ただでさえ特務兵が足りないからな……
エグザクション・スカッド
実装されてからバフしか受けていない稀有なキルチームになりました。頑張れ国家公務員
特殊戦略、『最終宣告』：味方エグザクション・スカッド ・特務兵が4mv以内にいる敵特務兵に対して射撃攻撃を行なう際、あるいは味方エグザクション・スカッ ド ・ガンナー・特務兵が（対象との距離を問わず） 射撃攻撃を行なう際。
なんかヘンな文ですが、原文と照会しても訳に誤りはありません。「最終宣告」の前半部分がこの文に修正されたのですね。効果はこれまで通り射撃攻撃時にダイス1つをリロールできます。ヘヴィスタバーを持ってくる理由ができたかもしれません。
特殊戦略、『正義の執行』：自軍の攻撃ダイスの中から、 同一種類の出目（例：出目 2）を選択し、その出目のダイスを何個でもリロールできる。
「蜂起せし地下教団」式のダイスリロールが行えます。ちょっとショットガンが強くなるかも。バシバシ撃とう。
ハースキン・サルヴェイジャー
タフな連中が更にタフになったぜ
すべての特務兵は以下のアビリティを得る： 「回収品確保：味方ハースキン・サルヴェイジャー ・ 特務兵が白兵戦を行なう際、その特務兵が作戦目標 マーカーの2mv以内にいる場合、その白兵戦の『成功ヒットの解決』ステップ中にその特務兵が、敵軍側の成功ヒット1個から受けるダメージを-1してもよい（最小値： 3）。」
白兵戦での能力調整とオブジェクトに絡める形をとったのは好印象です。敵の近接歩兵に手痛い攻撃を与えることができるやもしれません。
ゼイン・特務兵は以下のアビリティを得 る： 「フォースフィールド：このバトル中、この特務兵に対して初めて、攻撃ダイスが 4 ポイント以上のダメージを与える 場合、そのダメージを無効化する。」
一見強いし、かなり強いのですが、4以下のダメージに対しては効果がないので注意が必要です。いっそのことゼインに無茶をさせた方が吉と出るかもしれんね。
フェルゴウル・ラヴェイジャー
がっつりナーフが入ったけど、これはやむなしな気がします。またちょっと調整が来るかもしれんす。
フラックスビュレイ、マングラー、ヴァンダル・特務兵： ルール文の『執拗』をすべて『連撃』に置き換える。
一見すると白兵戦能力がめちゃ落ちたように見えますが、元の命中が3+なのでヒット失敗は2です。使用感はあまり変わらなさそうやね
ナールスカー、マングラー・特務兵：【負傷限界】を-1 する。
白兵キルチームはだいたいの奴が殴り合いに強くなりがちですが、射撃や反撃に対しては脆弱な傾向があります。支援特務兵を若干柔らかくするのは吉と出るか凶と出るか……
特殊戦略、『向こう見ずな決意』：命令可能状態ではなく、遮蔽を得ていない状態の味方フェルゴウル・ラヴェイ ジャー ・特務兵に対して射撃攻撃が行われた場合。
かなりロアフレンドリーになりました。とにかく大挙して突っ込んでほしい気持ちがありますが、やはり基本は遮蔽を上手く使うことになりそうです。お互いに特務兵が減った終盤の攻勢で使うと強力かもしれません
スカウト・スカッド
色々スキルがありますが、やや頑丈な一般兵の集まりでしたが、打撃力に欠けているので雑に調整が入りました。なんとなくパスファインダーと同じ道をたどりそうな気もします。
特務兵の編成：1 体の追加特務兵（サージェント・特務兵は不可）。
この調整が入ったキルチームは相当に弱いというか火力が足りないというか重篤な欠陥があります。とりあえずハンターあたりを入れるとよさげ。
ハンターとウォリアー・特務兵：コンバットブレイドの両方 の【ダメージ量】を +1 する。
元の負傷限界値が高めなので、先手が取れれば有利をとれるかもしれません。相手に応じて編成を考える必要がありそうです
2. ふわふわした総評
シーズン3のキルチームはこれから本格的な調整が必要になりそうですが、既存のチームはかなり完成に近づいた感があります。フルスケール40kがゲームデザイナー不足で調整に苦しんでいるので、今後の発展に期待ですの。ではまた！
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