仕事中毒と燃え尽き症候群
三顧の礼ならぬ二顧の礼
現在、退職する会社の思い出を振り返ることが多い。
思えば退職を告知する以前からずっとそうだった。
いつからこうなったんだろう?
タウンワークの求人でやりたい仕事を見つけた。
別の会社で働きながらの転職活動である。
急募だったので、1か月も待てないと一度お流れになった。
だが、それから数年が経過したかな?
ハッキリと覚えてないが再び募集がされていたのだ。
ちょうど働いていた職場が移転する都合もあり、続けるか辞めるかの瀬戸際だった。
このタイミングの募集に運命的なものを感じたよ。
かの有名な三国志の三顧の礼、といっても二回目だから二顧の礼だな。
応募した時の電話の相手、今の上司な訳だが、一回目の応募をした私のことを覚えていた。
その仕事の経験者でもあり、それを活かしたくての応募だからやる気は満々である。
「一応履歴書持って来て」という話だったので採用を確信したよ。
仕事内容は守秘義務の観点があるので、倉庫の仕分けをイメージしてくれたらいい。
体で覚えたことを、頭の中でもトレースできるようにメモ術を行使した。
マニュアルがないので自作して、仕事の委細も丁寧に改善をした。
それだけの裁量があったといえば聞こえはいいが、逆にいえば丸投げだね。
仕事はやっている間、何も考えなくて済むので集中できていたと思う。
倉庫の資材を綺麗に手入れもしたね。
それで残業を認められていたが、いつからか勤務時間内でする流れに。
時短を要求されれば、その分だけ仕事をする私の負担が増えてしまう。
やりがい搾取の幕開けといっていいだろう。
辛い人間関係
機嫌が悪いと物に当たり散らすスタッフ。
事前連絡をしない身勝手な業者。
仕事中に食べて咀嚼音を鳴らす年上の後輩。
避けるか? 防ぐか?
もはや協力体制でなく戦闘モードで敵対している嫌な感じ。
自分を守らないとヤバい状態だ。
現場の責任者に相談をしても黙殺されてしまい諦めてしまう。
上の者は厄介事から逃げて、解決する気がないのだとわかった。
辞める意識が芽生えて悩む日々
いつから芽生えたのかは覚えていない。
そんな大昔ではないから1年か2年ぐらい前だと思う。
退職した後のことを考えて立ち止まる。
変化を恐れてしまい、ズルズルと先延ばしになってしまう。
働きながら探す?
否、正直それが出来るだけの余裕はなくなっていた。
精々、ネット求人を眺めるのが精一杯。
履歴書を書く気力は皆無。
当然、応募しての面接なんて無理な状態であった。
前に出来たからといって今も出来るとは限らない。
30代と40代の壁を感じたね。
当時は実家暮らしで、今みたいな一人暮らしでないのも要因だろう。
応募したのが運命なら退職もまた運命
ある偶然の出来事しかも二回目。
上司との間でトラブルがあった。
詳細は言いたくないので伏せるが、退職を決断するきっかけになった。
拳銃のトリガーを引いたかのように。
仕事の結果を出している者に対して待遇を悪くするばかり。
さらなる時短の条件もあって我慢の限界を超えたといえる。
時給がスズメの涙程度しか上がらない。
それで働く時間を減らされて、やってられない状態へ追い込まれた。
就業規則に1か月前とあったので、1か月半の猶予を与えて退職の意思表示を上司にした。
ちゃんと退職届の用紙をもらって渡せたので、まだまともな対応だと思う。
最悪の場合、弁護士に退職代行の依頼もやむを得ないと思っていたからね。
真面目にやると損をして疲れ果てる
都合のいい道具として使い潰される。
今回の現場を通じて学んだことだ。
いや、前の会社でも似たようなものがあったかもしれない。
気付かなかったというか、気付かないフリをしていたように思う。
そうでないと応募した過去の自分を否定するような気がしてしまって。
仕事自体は割と嫌いじゃなかったんだけどね。
劣悪な職場環境、歪な人間関係、問題解決をしない責任者など。
色々な問題を抱えてるのに、耐えて耐えて耐えようとしたんだ。
もういいだろう。
もう充分だろう。
もう休んでもいいだろう。
精神崩壊をする前に逃げ出せて良かったってつくづく思う。
こういうのを三十六計逃げるに如かずって言うのかな?
働くことに対して燃え尽きたのか?
心が折れたかと問われても正直わからない。
noteで投稿したり、万単位で歩いたりしている。
これが何を意味しているのか?
私の中でくすぶっている何かがあるのだろう。
不完全燃焼で人生を終えたくない。
それで後悔が残ったら死んでも死にきれないって。
火山の噴火みたいな熱量が私の中で眠っているのかもしれない。
少なくともまだ真っ白な灰で燃え尽きてはいないと思う。