多磨全生園を歩く 1 影浦弘司 2023年6月14日 14:13 2016年2月16日、並びに、2017年1月29日の投稿より。出張移動中・・・ハンセン病の資料館は16:30で閉館、間に合わず。武蔵野、東村山にある広大な【収容所】のスケール人間の尊厳を剥奪する絶滅収容所のような、徹底ぶりに、戦慄を禁じえぬ。意図的な情報遮断による無知、知らぬことへの居直り、官民手を携えての民族浄化。いまだ亡くならぬハンセン病不即不離にはりつく偏見、差別世界に目を向ければ、何十万という発症者が生まれている現実。2016年2月16日【世界ハンセン病の日】=毎年1月の最終日曜日その日を含む前後にハンセン病回復者への差別や偏見の撤廃、人権を守る活動が世界各地で行われる。去年2月・・・東京方面への出張途中に訪ねたハンセン病の療養施設【多磨全生園】(東村山市)移動の合間に1枚だけアップした写真のほかにも何枚かあり、今日のこの日にキャプション付で、あらためて。ハンセン病者を隔離した日本の残酷なシステムは、まるでアウシュビッツの同類ではないか。にわかに信じられぬ、耳を疑うような非情な仕業、こうした人間存在の暗愚に目を背けぬこと、その事実を丹念に追わずして、なんだかんだってのは不遜というか、浅薄というか・・・知らぬことに居直らず、最低限で知るべきことのひとつだと思う。2017年1月29日1.柊 (ひいらぎ)の垣根が一部に残る。このトゲトゲの葉で、自然の有刺鉄線の役割をもたせたようだ。2.遍路母子像。四国の遍路をまわるハンセン病者も多かったという。ハンセン病者が歩いてできた遍路道もあったという話も。3.その説明4.面会人宿泊所5.居住区。この既視感は、たとえば仮設住宅に似ているのだ。6.広大な敷地。駅からの徒歩道、知らぬ内に敷地に入っていた。7.望郷の丘 高さ8メートルほどの築山。ここに登って外を眺め、故郷の方向に思いをはせた。 昨年の調査で【掘割】の遺構が認められたが、次の写真説明にもあるように、その土砂を積み上げたものだ。8.その説明9.修復、保存された山吹舎10.その説明11.カトリック協会。ほかに各宗派のお寺も。12.この神社は、腕に覚えある入所者たちの手で造られた。伊勢神宮からの分祠。13.西武・秋津駅から徒歩30分ほど。到着したのは午後5時前だった。去年の2月半ば、寒空に半月がかかっていた。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #ハンセン病 1