影迷彩

頭の中は鉄臭く日本刀の交わる匂いで澄みきり、ロマン機器が溢れる世紀末な世界観。 そんな雰囲気を表現したいと思い、執筆を始めました。 私が様々な作品に影響されたように、読者の心に残る展開の作品を書いていきたいです。

影迷彩

頭の中は鉄臭く日本刀の交わる匂いで澄みきり、ロマン機器が溢れる世紀末な世界観。 そんな雰囲気を表現したいと思い、執筆を始めました。 私が様々な作品に影響されたように、読者の心に残る展開の作品を書いていきたいです。

最近の記事

第四回「親愛なる相棒ガイア氏に作品をオススメしてみよう」

 ガイア、お前は運命を感じることは常にあるだろうか?    どんな辛い状況でも、それが幸運の前触れだと感じたことはないだろうか?   事故と悪運の発生率が両立して高い私には、そういった経験が山ほどある。      大事なのは、それをただのラッキーと思って流すか、運命のおかげだと感謝するかだ。感謝によって人は悪運に気づけるし、ラッキーだと思って自分が変わらなければ運命にいつか見放される。  何だかフンワリした怪しさの自己啓発だが、私は映画を見てそんな気持ちにさせられる

    • #ゴジラVSコング 番外「親愛なる相棒ガイア氏に隠れて映画を感想してみよう」

      注意:この記事はネタバレなしで進みます。  色々な場面についての評価は読者の胸に秘めてじっくり考えてみてください。  あえて語らないことで各々の感傷にひたらせる。そんな私の粋な配慮です。あまり私の感想に共感させ過ぎて、映画の評価を落とすのを望んでないのもあります。  ではでは~~~  感想を一言で表すと、圧倒的怪獣映画である。  暴力と蹂躙、傍若無人な悪魔であり神である怪獣同士のガチンコ殴り合い。  生まれる因縁、ガンつけあう様はヤンキー同士のドつきあい。  「

      • 第三回「親愛なる相棒ガイア氏に作品をオススメしてみよう」

         爆発とロック、そして英雄譚がアメリカ映画をアメリカ映画たらしめるものなのだろう。   全ての創作は英雄譚に通じるという。  話を細分化すれば、どれも一人の主人公が物語を通して成長を得るものとなっている。   私とガイアで広報している作品「拡醒戦記アースセイヴァー」も、意図せずして偶然か否か、そんな物語構造の王道を行った。   アメリカ映画はその傾向がより強めだ。売れる作品の殆どが英雄譚であり、何者でもない主人公が英雄(ヒーロー)になるまでの過程が分かりやすく描かれている

        • 記憶の墓標──Tombstone of Memories──

              「これを使って、夢の中で妻に会えるんですか?」  青年は技術師から手渡された装置を手で回し観察した。大きく四角いそれは、分厚い教典のようであった。  診療室には青年の前に、装置を開発した技術師が、パソコンに写し出される脳波の計測を確認していた。  「それはアナタの記憶を取りだし、夢の中でその記憶を再現、更に記憶に則った行動パターンから自発的な行動変革を行います」  長い口ひげを生やした初老の技術師はそう答えた。  「アナタの知る、アナタの最も記憶に植え付けら

        • 第四回「親愛なる相棒ガイア氏に作品をオススメしてみよう」

        • #ゴジラVSコング 番外「親愛なる相棒ガイア氏に隠れて映画を感想してみよう」

        • 第三回「親愛なる相棒ガイア氏に作品をオススメしてみよう」

        • 記憶の墓標──Tombstone of Memories──

          波打ち際のボーダーライン

             水平線と地表の境界線を天使は歩いていた。彼の仕事は、波を泳ぐ魂の死と生き返りを見極め、地球へと流して養殖し運営することであった。  ふと、足を止める。天使が見下すのは波しぶきに打ち上げられた一人の子供だった。どこからか流れ着いたのだろう。天使は彼を拾い上げ、彼を匿った。  ふんわりとしたベッドの上で、子供は目を覚ました。  ここは天使の家。木造建築であり、地球の浜辺の別荘地のような佇まいであった。 「ボウズ、名は何と言う?」  子供は何か話そうとして言葉をつっか

          波打ち際のボーダーライン

          旅人はキャンパス

             山奥にある小汚ない別荘に、ローブを羽織った旅人が訪れて玄関のドアをノックした。  別荘の主である白髪の老人は、億劫そうにドアを開け、旅人を睨みつけた。    「旅人か。生憎とウチにはもてなしなどする余裕はなくてな。さっさと帰んな」    「いえ、泊まりに来たのではありません。私はアナタが高名な画家であることを知り、ここに訪れたのです」  旅人の表情は、フードの陰に隠れてよく見えない。  「ほう、依頼か。ならワシがつい最近キャンパスから離れた生活を送ってるの

          旅人はキャンパス

          第二回「親愛なる相棒ガイア氏に作品をオススメしてみよう」

          久しぶりの投稿だガイア。 まずは第一回の反省をしよう。 俺は自信を持って、君が気に入りそうな映画『第9地区』をオススメした。 世界観、ガジェット、スパロボ……君がけっこう気に入りそうな映画をオススメしたつもりなんだが……  お前は言った、「第9地区は観たけどすんげぇ面白かったっす」  俺はやられたよガイア。お前が既に映画を観ているという想定をしなかった。  ついでに「アレはスパロボじゃない、パワードスーツだ」という君の意見で議論にもなったが、それはまた別の話になるな。

          第二回「親愛なる相棒ガイア氏に作品をオススメしてみよう」

          第一回「親愛なる相棒ガイア氏に作品をオススメしてみよう」

           この投稿は、影迷彩が自分の好きな作品を相棒であるガイア氏にオススメしてみる投稿である。  自分の大好きなもの、夢中になれるもの……それをどこまで文章で書ききれるかがこの投稿の目的である。  ぶっちゃけ選出にはガイアの趣味はあまり考慮していない。彼は巻き込まれただけであり、彼が微妙な反応をしても気にしない。むしろそんな反応を見たくて選ぶまである。すまんなガイア。  記念すべき第一回ということで、私の趣味全開で行こうかと考えたが……さすがに初回から私の好むエログロ、難解、哲学

          第一回「親愛なる相棒ガイア氏に作品をオススメしてみよう」

          シュガーマウンテン

           晴れ空の下の陽気な町。近い日には、大事な人に菓子を贈るという祝祭が予定されていました。    町には一人の魔女が住み着いていました。雪の晴れない山岳地帯から山ほどの菓子を小人と共に町の人達にお裾分けし、人気者となっていました。  祝祭が近づくにつれ、魔女はこう考えました。  「私は魔法が使えるから、周りから期待されているだろう。ならば、いつも通りの菓子じゃなく、もっとすごいのを作らなきゃ」  魔女にとってのすごいとは、高くそびえ立つチョコケーキでした。  そして

          シュガーマウンテン

          シュガーキャッスル

           雲の晴れない山岳地帯、その頂上に1つの城がそびえ立っていました。        城は全面が白い結晶で出来ていて、わずかな光を反射してキラキラと輝いていました。  この結晶の城に住むのは、白いとんがり帽子を被った自称女王が一人。家臣も客もいず、今までずっと一人だけで暮らしていました。  城の中は広く、結晶で作られた装飾は立派です。それらは女王が一人で作ったものでした。扉のノブも階段の手摺も廊下を作る壁も、椅子の背もたれもテーブルの卓上も、全て女王自らがデザインして結晶か

          シュガーキャッスル

          Always coming back

          射光を身体に受け止めながら、彼女は砂煙が吹く砂漠を歩む。 顔をヴェールで覆い、背には猟銃を背負っている。 腕で目元を砂煙から守りながら、彼女は砂丘を上がって辺りを見渡した。 方位も合っている。この近くに、故郷があるはずだ。 一口、水分を補給して彼女は目的地を探しに歩みを再開した。  ̄ ̄彼女は稼ぐため、生き残るために銃をとり、傭兵として各地を転々としてきた。 猟銃を手にし、百発百中の狙撃力を誇り、大勢の戦士、目標を撃ち殺した。 「ようスカー、今日もアンタがいるおかげ敵さんた

          Always coming back

          癒えない傷を、おう役目

           「第103テント、No.4。負傷部位、右上腕部に銃創あり。早期に手当てする必要あり……っと」  新人看護師のジーナは、テントからテントを足早で回りながら、上司に見せるカルテを確認していた。  「No.5、鼓膜負傷、左脛に銃創……本国へ帰還届けっと」  ジーナが回るテントは、戦場の最前線にあった。日々新たな負傷者が運び込まれ、治れば再び戦場に、ひどい負傷の者は安静か本国へ帰還である。  慢性的な人手不足からくる求人に引っ掛かり、ジーナは一週間前にここへ来たばかりだ。

          癒えない傷を、おう役目

          のんびり屋でニヒリスト、それが私“影迷彩”です。 文章を書くのが好き、得意な作風はビターエンド。 目標はハッピーエンドな作品で、多くの読者を楽しませること。 noteはその為の、目標への歩みとして積極的に使います。

          のんびり屋でニヒリスト、それが私“影迷彩”です。 文章を書くのが好き、得意な作風はビターエンド。 目標はハッピーエンドな作品で、多くの読者を楽しませること。 noteはその為の、目標への歩みとして積極的に使います。